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3回戦(1/8決勝)脇本雄太 vs ニコラス・ポール
脇本の対戦相手は、200mフライングタイムトライアルの世界記録(9秒100)保持者、トリニダードトバゴのニコラス・ポール。今大会の予選も、9秒316の好タイムで4位通過を果たしている。脇本の予選タイムは9秒518で9位。
スタートは脇本が外。内側スタートのポールは笛が鳴るのと同時に前に出て脇本との間隔を開ける。
早めの仕掛けで前を取りたい脇本は、外フェンス側にコースを取り踏み出しのタイミングを計る。そしてスタートから半周を過ぎたところで一気に前を取ろうとスピードを上げた。
しかし、これを予想していたかのようにポールがすぐさま反応、脇本のスピードに合わせて内側に張り付き、脇本が自由に踏めないようにプレッシャーをかけ続ける。
ラスト1周に入っても続く並走状態。
そして第2コーナーへかかったところでポールが一気にダッシュ勝負をしかけた。
ポールはこの距離の世界記録保持者。フィニッシュラインに向けグングン加速して追いすがる脇本を振り切った。
早めの仕掛けを封じられ、武器とするロングスプリントも出来ない状況に、脇本はなすすべもなく敗れた。
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