準々決勝 小林優香のレース
準々決勝は全部で3レースが行われ、各レース4着までが次の準決勝に進む。前日行われた1回戦では、冷静なレース運びで2着となりこの準々決勝に駒を進めた小林。
同じレースで戦う相手は、オーストラリアのカーリー・マカラク。カナダのケルシー・ミシェル。中国のゾン・ティエンシー(鍾天使)。ウクライナのリウボフ・バソワ。そしてアメリカのマダリン・ゴドビーの5選手。小林にとってはいずれも敵わない相手ではない。
周回中の並びは先頭に中国のゾン、2番目にオーストラリアのマカラク、3番目にウクライナのバソワ、4番目に小林優香、5番目にカナダのミシェル、そして最後尾の6番目のアメリカのゴドビー。
残り3周でペーサーが離脱すると6人が牽制状態に。誰がどこで踏み出すのか、全員が全神経をとがらせて次の展開を待つ。
そして残り2周になる手前で動いたのは3番目にいたウクライナのバソワ。ペダルを踏み込み加速しながら前をうかがう。これに小林が続く。さらにその大外からはカナダのミシェルが猛スピードで上がってきた。
小林は前にいるバソワの動きを気にしてか、まだ前に出ない。
そして残り1周、先頭はカナダのミシェル、2番目に中国のゾン、小林は5番目の位置。
準決勝に進めるのは4着まで、小林は、この先最低ひとつは順位を上げなければここで敗退となってしまう。
小林は必死の追走、しかしすでに全員がトップスピードに入っているのでなかなか前に進めない。
小林は最後まで前のバソワを抜くことが出来ず。逆に内側から後ろにいたアメリカのゴドビーに抜かれて6着。まさかの準々決勝敗退が決まった。
Text:伴達朗
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