日本人選手たちのメダルラッシュに沸いた今年のアジア選手権トラック

日本チームは世界選手権での更なる飛躍が期待される結果となった。そんな中、渡邉一成選手が金メダルを獲得した、男子スプリント。その準々決勝(1/4決勝)まで勝ち進んだ深谷知広選手に、久しぶりの出場となったスプリントの感想を聞いた。

渡邉一成が金・男子スプリントでアジア王者に/アジア選手権トラック2018

深谷知広1kmタイムトライアル金メダル・世界選手権へ出場決定/アジア選手権トラック2018

深谷知広

深谷知広

今回の予選、200mのフライングラップはもう少しで9秒台(10秒087)といったタイムでした。9秒台、これはご自身で出したことはありますか?

一回だけ練習で出したことがあります。チリのワールドカップの時に練習で出しました。

250mトラックでスプリントを行う、だいぶ久しぶりだと思いますが、やり辛さなどありませんでしたか?

(事前に自分で)思ったよりは走れたかなと。アワン選手は強かったのですが、チャンスはあったので、勿体ないことをしたなと思います。ある程度は次に繋がる感覚を持てたので、スプリントは楽しみですね。

トラックワールドカップ第2戦で1kmタイムトライアルに出場した際、1kmも楽しみと言っていましたが、すべて楽しみになってきていますね(笑)

そうですね。1kmタイムトライアルは自分への挑戦、スプリントは駆け引きもあるし、走っていて楽しいですね。シンプルで楽しいと思っています。これからチャンスがあれば頑張っていきたいなと。

ちなみにアワン選手と対戦し、勝てるチャンスはあったと伺いましたが、実際の手応えはいかがでしたか?

もちろん強かったのですが、手も足も出ないような感覚は無いです。アワン選手には0勝2敗なんですよ。8年くらい前?エリートに上がってすぐの頃に、函館のアジアカップで負けているんですよ。

深谷知広

全く勝てないといった感覚はないですが、まだ今は勝てないかなといったところです。ケイリンで世界チャンピオンになった選手と走れたというのは良い経験になりました。

と深谷選手の感想をもらった。

まだまだ成長過程のブノワジャパンにまた一つ大きな戦力が加わった。

残念ながら深谷選手は世界選手権でスプリントの出場は無さそうだが、1kmタイムトライアルにはアジア王者として出場するだろう。これからも期待を持ってその活躍を追っていきたい。