クレイグコーチからの喝、梶原悠未コメント
世界チャンピオンの期待に応えられる、ふさわしいレースが出来るように臨みましたが、1種目目のスクラッチでは周囲の選手を気にしすぎてしまい、自分のレースが出来ませんでした。後ろの位置で周りの選手が仕掛ける事を待ってしまい、覚悟と意識が足りなかったなと反省しています。
スクラッチの後にクレイグコーチから「どうしてあそこで待ったんだ、自分のレースが出来ないなら今すぐ帰れ」とキツい喝を入れられました。自分でも「ここへ何をしに来たのか?」を考えた時に「世界チャンピオンジャージにふさわしい積極的な走りをしなければいけない」と改めて決意に変えて、2種目目のテンポレースからは自分でレースを作っていく事が出来たと思います。
まずは勝つ事が出来てホッとしましたが、レース全体を振り返った時に”完璧なレース”というモノへ対しては1〜2箇所の反省点がありました。ポイントレースでは残り10周のポイント周回時点で10点差という所で、自分が2ポイントを獲得していれば、2位のエベルハルト選手との点差は11ポイントとなり、最後のスプリントを待たずして勝負を決める事が出来ていました。その前に点差を見て考えすぎてしまい、それまで自分から仕掛けていたのに後ろへ回り1ポイントしか獲ることが出来なかったのが反省点です。
そこがオリンピックで金メダルという目標へ対しては命取りの失敗になると思うので、もう一度反省し、オリンピックまでにそういったミスを修正していきたいと思います。
今大会では隔離や48時間毎のPCR検査等が多少なりともストレスになっているので、そういったストレスへ対する経験を積んでおく事で、他の選手よりも(オリンピック本番へ対する)イメージを持つ事が出来て、本番も落ち着いて臨む事が出来るのではないかと思います。