梶原悠未、世界チャンピオンにふさわしい金メダル

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第1種目:スクラッチ

6人の選手が出走。残り5周まで全く動きが無いまま、1つの集団でゆっくりと進む。残り2周、イボンヌ・ステンバーグ(ノルウェー)が単独で飛び出し、ベレナ・エベルハルト(オーストリア)と梶原悠未も若干遅れて続く。

最終周回、ステンバーグがリードを保ったまま先頭でフィニッシュ。若干の間があって梶原悠未を先頭にした集団がフィニッシュ。梶原が2着、鈴木奈央が3着となった。

第2種目:テンポレース

エベルハルトと梶原がポイントを分け合いながらレースが進む。残り14周で梶原が単独で集団から抜け出し、1/4周程度のリード。そのまま梶原は1周追い抜きを狙いハイペースで進む。一方集団は終盤へ体力を温存するかの如く、ローテーションを回しながらペースを維持したまま進む。

残り6周、梶原11ポイント、エベルハルト4ポイント、ステンバーグ2ポイント。残り3周で梶原は集団の1周追い抜きへ成功。計32ポイントで大差の勝利を果たした。

第3種目:エリミネーション

2回目の除外周回で鈴木奈央が外される。梶原は前方の位置をキープし続け、ステンバーグと一騎打ちまで難なく残る。ステンバーグが梶原の隙きをついてスプリントを始めるが、梶原はこれを逃さず、あっという間に距離を縮める。そのまま梶原が1着でフィニッシュし、テンポレースへ続きエリミネーションも勝利。暫定1位で最終種目へと進んだ。

最終種目:ポイントレース

序盤から中盤まで全てポイント周回を1着で通過していく梶原。4回目のポイント周回こそ3着で通過するものの、動きや表情は冷静そのもの。周囲の選手も梶原を意識した動きで、梶原がレースを支配し進む。

レースが終盤を迎える頃、梶原と2位のステンバーグは点差が10ポイント。梶原はステンバーグの真後ろにつけ、いつでも仕留められる状態で警戒を続ける。

最終周回、鈴木奈央がアタックし1着でフィニッシュ。10点を加算し、最終成績を4位で終えた。

梶原とステンバーグはポイント加算せず、順位変動も無し。梶原は初のアルカンシェルを纏う国際大会で、ジャージの色にふさわしいメダルを手にした。

クレイグコーチからの喝

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