新田祐大先生が思う「紙一重」

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苦しさの先にある景色

新田祐大, 男子1kmTT, 2020全日本トラック

だが、新田先生はアスリートを目指すなとは言わない。

「喜びのひと時」

Men's Team Sprint / TISSOT UCI TRACK CYCLING WORLD CUP IV, Cambridge, New Zealand, 新田祐大 長迫吉拓 深谷知広 Maciej BIELECKI マチェイ・ビエレツキ Krzysztof MAKSEL クシシュトフ・マクセル Mateusz RUDYK マテウス・ルディク Patryk RAJKOWSKI パトリック・ライコフスキ Samuel DAKIN サミュエル・デイキン Ethan MITCHELL イーサン・ミッチェル Sam WEBSTER サム・ウェブスター

何千時間も苦しい時を過ごし、その結果得られる、感じられる”喜び”はたった数分間。

しかし、その「喜びのひと時」を知ることで再び頑張ることが出来るのだと子どもたちに伝える。

再び生徒たちに問う新田先生。

「トップアスリートとはどんな人か?」

新田先生の経験から感じたことを次々とアウトプットする子どもたち。先生はひとしきり子どもたちの答えを聞いたあとで、

「どんな困難にも立ち向かい、答えを出す努力をし続ける人」

と自分の見解を伝えた。

そして同時に「答えは人それぞれ」とも伝える。話の終わりに、それを親や近くの人と語り合って欲しいと願い、拍手の中で講演会は幕を閉じた。

世間に知られるアスリートたちはキラキラと輝いている。しかしその輝きを放つには目に見えない多大な努力が裏側にあり、決して楽な道ではない。アスリートだけでなく、他の職業でも、その道を”苦しみながら”も進める人が成功するのではないか。筆者はこの講演会でそう感じることが出来た。子どもたちにもきっと伝わったことだろう。

※講演会は新型コロナ対策を十分にした上で実施されました