佐藤慎太郎 参加の謎

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合宿の場所はどう選んでいる?

Q:沖縄で短距離の合宿を行うのは初めてだと思いますが?

その通りです。とても良い場所ですね。トラックは非常に綺麗で、ロード練習へ行くにも良い環境な上に、ホテルも文句無しです。昨今の状況下で、今回の合宿が行えている事にとても満足しています。

Q:2020年に行ったニューカレドニア、2019年に行ったマイアミ合宿と比べると?

沖縄のトラックの方が、断然状態が良いです。ただしマイアミとニューカレドニアでは、トラックの状態も含め「ハードな合宿」にしようと試みていました。

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可能であれば、今回も海外合宿を視野に入れてましたが、日本から出られないので、沖縄となりました。沖縄には初めて来ましたが、合宿候補地の選択肢が増えたと思います。

「適応能力」こそが鍵!

Q:新型コロナなどの影響がなく、どこでも選べるとなればどこを選びますか?

選手たちには「適応能力」が必要だと考えています。それを鍛える意味でも、海外の合宿を選択すると思います。日本では食事も言語も文化も伊豆と大きくは変わりません。生活面で苦労することはありませんよね?

しかしながら、これが海外だと全く違う合宿になります。 大事なことは、「公式戦の大きなレースは、ほとんど海外で行われる」ことを理解することです。

海外に行くと思いもよらないことが起こります。文化が異なり、食事にも困る、そういった環境下で戦わなければなりません。合宿で厳しい環境を経験し「適応能力」を高めることが必要だと思っています。

2019年ポーランド世界選手権

2019世界選手権トラックのランチ(大量のパスタ+トマトソース…だけ。しかも何故かスプーンが提供されていた)

Q:この合宿中に、良い意味でブノワコーチを驚かせた選手はいますか?

全員から気合を感じるし、仕上がっていますね。でも彼らにしてみればこれが仕事ですから。

Q:毎回合宿は20日間ほどですが、これは何か理由があるのでしょうか?

予算さえあれば、もっと長期間でも良いです(笑)冬に暖かい場所での合宿を3か月間行うことができれば、寒さが無いだけでトレーニングの質と安全性が格段に上がります。可能ならそのようにしたいと思います。

Q:ジムなどは伊豆の設備とは異なると思いますが?

異なりますが、問題はありません。先ほども言ったように「適応能力」が必要となりますので、何かが足りなければチーム全体で工夫し、足りない部分を補うのです。そういったことも含めての合宿です。

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