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上がっていくぺ-ス

スタート前、クレイグコーチは「本当にキツいのは40分を超えてから」と語っていた。

そして迎えた40分。口は開き、息遣いは聞こえて来るものの、ペースが衰えるどころか時折16秒台で回るなど、ラップタイムを上げていく今村。

時折険しい表情を見せるが、苦しみに耐え、無事1時間走り続けた今村。最終的にはトラック209+α周を走行し、国内初となるアワーレコード挑戦者として52.468kmの日本記録を樹立した。

以下表示周回数通過時の平均時速。

周回数 平均時速(km/h)
20 50.92
40 51.43
60 51.67
80 51.84
100 51.97
120 52.15
140 52.23
160 52.29
180 52.33
200 52.38

驚いたことにここから読み取れるのは、今村は僅かながらも少しづつスピードを上げ続けて、一度もペースを落とすことなくレースを終えたということだ。

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