2020年11月5日から8日で群馬県前橋市・ヤマダグリーンドーム前橋で開催の『2020(第89回) 全日本自転車競技選手権大会 トラック・レース(エリート・パラサイクリング)』。大会最終日に男女の個人パシュートが行われた。

先に実施された女子では梶原悠未(筑波大学大学院)が優勝し、大会の出場全種目制覇に王手をかけた。梶原の今大会の優勝はこれで5種目。残すは最終種目のポイントレースのみ。

男子は近谷涼(チームブリヂストンサイクリング)が優勝。自身3度目となるこの種目でのタイムトライアルで頂上に立ち、今大会2種目目(マディソン/個人パシュート)の優勝となった。

個人パシュートルール

男子は4km。女子は3km。予選はタイムトライアル。今大会は予選の上位4人が決勝/3位決定戦へと進む。決勝/3位決定戦は先に定められた距離を走った方か、相手を追い抜いた選手の勝ちとなる。

女子:予選トップ古山稀絵、2位に梶原悠未

女子のエントリーは7人。オムニアム種目の世界チャンピオンの梶原悠未、ナショナルチームに所属し国際大会で戦ってきた古山稀絵(日本体育大学大学院)、同じくナショナルチームで戦ってきた上野みなみ(CIEL BLEU KANOYA)などが出場。

予選タイムをトップで通過したのは古山、そして2位に梶原となり、決勝は古山と梶原の戦いとなった。

女子個人パシュート予選トップ4

古山稀絵(日本体育大学大学院)3分40秒596
梶原悠未(筑波大学大学院)3分43秒441
上野みなみ(CIEL BLEU KANOYA)3分50秒373
石田唯(北桑田高校)3分55秒672

梶原が逆転勝利

決勝のカードは古山と梶原。

ホーム側とバック側に分かれてレースがスタートすると、まずは最初の1kmで古山が1.5秒ほど梶原をリードする展開。

そして2km通過のタイムも古山がリードするが、タイム差はほぼ無くコンマ3秒ほどのリードで最後の1kmへ。

しかしここまで大会の顔となる活躍をしてきた梶原が少しずつ追い上げていく。

最後は梶原が3秒ほど古山に差を付けての先着フィニッシュ。タイムを3分41秒327とし、今大会出場5種目目にして5個目の金メダル獲得を果たした。

2位は古山、そして3位決定戦を制したのは上野みなみとなり、表彰台に上がる選手が決定した。

女子個人パシュート最終結果

優勝:梶原悠未(筑波大学大学院)3分41秒327
2位:古山稀絵(日本体育大学大学院)3分44秒282
3位:上野みなみ(CIEL BLEU KANOYA)3分48秒053

歴代チャンピオン対決

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