またもやトラック中距離チームが歴史に名を残した。チリ・サンティアゴで開催されたトラックワールドカップ4戦で、男子団体追い抜きが予選で日本記録を更新、さらには史上初のメダル獲得となる準優勝を果たした。

1回戦でアメリカを破りメダルが確定

現地時間日曜に行われた、トラックワールドカップ第4戦の男子団体追い抜き(4km)の1回戦。日本は前日の予選を3位で通過、予選2位だったアメリカとの対戦である。アメリカに勝てば決勝進出、銀メダル以上が確定する。

【速報】日本記録を大幅更新で銀メダル以上が確定!日本男子団体追い抜き/2017-18トラックワールドカップ4戦

日本チームのメンバーは予選と変わらず今村駿介近谷涼一丸尚吾沢田桂太郎の4人。

決勝戦進出を賭けた走りでは、始めの1kmを1分03秒031と速いペースで入っていく。アメリカはおよそ1.5秒遅れで日本を追う展開となる。日本はペースを保ちながら2km地点を2分00秒891で通過。

対するアメリカは2分03秒640。日本との差が広がる。3km地点を日本は2分59秒423で通過。アメリカは更に遅れて3分03秒139とおよそ4秒差にまで広がる。

勝利の女神たち中村妃智、古山希絵、鈴木奈央の中距離女子チームも応援

日本はそのままアメリカとの差をキープしてフィニッシュ。フィニッシュタイムを3分59秒071として、日本新記録を見事に樹立した。そしてこの種目の決勝進出を果たして、男子団体追い抜き初のワールドカップでのメダル獲得を確定させた。

尚これまでの日本記録は2016年1月27日に記録した4分3秒819(窪木一茂、一丸尚伍、近谷涼、原田裕成)。今回おそよ4秒日本記録を更新したことになった。

男子団体追い抜き予選リザルト

順位 チーム 選手名 TIME
1 ニュージーランド SEXTON Thomas 3:58.071
STEWART Campbell
GRAY Jared
KERGOZOU Nicholas
2 アメリカ HOLLOWAY Daniel 4:02.798
HEGYVARY Adrian
LAMBIE Ashton
HOOVER Gavin
3 日本 今村駿介 4:03.843
近谷涼
一丸尚吾
沢田桂太郎

大会リザルト

決勝、強豪ニュージーランドと金メダルを争う