世界の女子チームの例
女子は2016-2017年シーズンから正式種目となった事もあり、まだまだ新しい種目。しかし結果を見ると、男子と同じく「タイムトライアリスト×スプリンター」の法則が示されている。
2016年のヨーロッパ選手権が良い例だ。ベルギーのタイムトライアリストであり、ロード/トラックのオールラウンダーでもあるロッテ・コペツキーは、スプリンターのジョリエン・ドホールとペアを組み、初代女子マディソン世界王者となった。
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女子マディソン初代王者のベルギー Jolien D’hoore and Lotte Kopecky (BEL) – 2017-2018 UCI Track Cycling World Cup presented by Tissot – Pruszkow (POL) © SWPix 引用:UCI
女子の中でも特に優れたコンビと言えば、1982年生まれのキルステン・ウィルトと若手エイミー・ピータースのオランダコンビだろう。ウィルトの爆発的なパワーとピータースのタイムトライアル能力で、2020年の世界選手権を平均時速50.908kmで駆け抜け、アルカンシェルを獲得。このペアは2019-2020年のワールドカップ第1戦でも優勝している。
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またオーストリアも強力な布陣を揃えている。ジョージア・ベイカーはアネット・エドモンソンと2勝、アレクサンドラ・マンリーと1勝し、1シーズンのワールドカップでオーストラリアは3勝を達成している。また、ベイカーはエイミー・キュアと共に2019年の世界選手権で銀メダルを獲得しており、今後のオーストラリアチームは特に注目となる。
東京五輪からは男女正式種目に
2021年東京オリンピックからは女子もマディソンがオリンピック正式種目として採用され、男女各16チームが出場する。
レースは何が起こるのか予測が付かず、集団のラップや最終周回の2倍ポイントなど、終盤には”大どんでん返し”もある。年々レベルの上がる”複雑な”レースを楽しもう。