起源はアメリカ
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— MSG (@TheGarden) May 19, 2020
マディソンは19世紀後半のアメリカが起源と言われている。ニューヨークの「マディソン スクエア ガーデン」で初めてレースが行われた事にちなみ”マディソン”の名がついた。
2人1組で行われるこの種目。1人がレースを走っている間、もう片方はトラックのバンクをゆっくりと走り、休みながら交代の時を待つ。交代場所はトラック内であればどこでもOKで、チームが好きなタイミングで交代を行う。パートナーの手を握り、勢いをつけて交代を行うのがスタンダードだが、タッチやプッシュでの交代も認められる。
ポイントレースと同様に、レース中の中間スプリントや、メイン集団をラップ(=1周追い抜くこと)した場合にポイントが加算され、レース中に得たポイントの合計で勝者が決まる。大まかに言えば”ペア版ポイントレース”と言ったところだ。
男子マディソンのオリンピック開催は、過去に3回(※男子のみ。女子については後述)。2000年シドニーオリンピックではアルゼンチンが、2004年アテネと2008年北京ではオーストラリアが2大会連続で勝利を遂げている。
幾たびかのレギュレーションの変化を経て、現在のフォーマットに落ち着いたのは2016-2017年UCIトラックワールドカップシーズン。
女子マディソンは2017年UCIトラック世界選手権で初開催され、2021年東京オリンピックで正式種目として初採用された。
ポイント獲得の仕組み
男子は50km(250mバンクを200周)、女子は30km(120周)で争われる。
10周毎にポイント周回となり、1着に5ポイント、2着に3ポイント、3着に2ポイント、4着に1ポイントが与えられる。最終周回での獲得ポイントは2倍(1着は10ポイント獲得できる)。選手はこれらを計算しながら走る必要があり、フィニッシュの着順によっては逆転のチャンスもある。
また、集団にラップ(1周追い抜き)されればマイナス20ポイントとなるが、逆にラップすれば20ポイントの獲得も可能。終始スリリングな走りが繰り広げられる。
観戦のポイント
マディソンを観戦するときは、各ペアの戦略や、それぞれの動きに注目しよう。「全てのスプリント周回でポイントを獲得する。ラップしてプラス20ポイントを狙う」といった戦略、またそれを「ペアのどちらが行うのか?」などに注目すると、楽しむことができる。そして目を離してはいけない・・・・・目を離すと一瞬で展開が分からなくなってしまうのだ。