日本ではどうするべきか

日本でも4月7日に1都7府県へ緊急事態宣言が発出され、その後に愛知県と岐阜県が独自に緊急事態宣言を出している。対象外のエリアにおいても、自治体より外出自粛要請が出されているなど、全国的に外出を自粛する動きとなっている。

「3つの密」を避けよう

まず基本は日本政府が推奨する通り、密閉空間・密集場所・密接場面の「3つの密」を避ける事。屋外でソーシャルディスタンスを保ちつつ適度に運動を行う事が、感染リスクを抑えつつ、心身の健康を保つことへ有効だ。

基本はソロライド

他人との接触を行わない事が、感染リスクを避ける上で重要だ。日常生活においてのソーシャルディスタンスは2m以上とされているが、屋外の場合は風向きがあり、さらにライド中は空力も働くため、前走者とは10m以上の距離を取るべき、という研究結果もある。

基本的にはソロライド、どうしても複数人で…という場合、複数人ライドでは上記の距離を常に保つ様に注意が必要だ。

近距離の範囲で乗る

長距離ライドとなれば、トイレや休憩が必要になる。自分が感染者であるかも?という前提に立てば、トイレで立ち寄った際に触れた場所、休憩で立ち寄ったコンビニで他人を感染させてしまう・・・など様々なリスクがある。

あくまでトイレや休憩時には自宅へ戻れる範囲の近距離範囲内で乗ることが望ましい。

一息つきたいという場合には、開放的な屋外の場所で持参したボトルの飲み物を飲む程度が良いだろう。

怪我には普段以上に細心の注意を

医療現場は逼迫し、医療崩壊の危機すら叫ばれる中で、医療現場へ無駄な負担を増やしてはいけない。普段以上に安全確認を行い、落車などの事故や、運動中の怪我を負わない様にしよう。

また、高強度の走りをすると、疲労が溜まり免疫力が著しく低下する。免疫力が低下すれば、感染リスクが高まり、感染してしまった場合は重篤に陥る可能性もあるため、あくまで適度な運動の範囲で留めよう。

家で乗る

やはり外出しない事が最も安全。

世界各国のプロ選手たち(日本を含む)がZWIFTでのグループライドを呼びかけており、そういったものへ参加するのも自転車の楽しみ方だ。

既にモータースポーツ分野ではF1ドライバーがプロゲーマーとオンライン対戦をするeスポーツが活況であり、中止となったトップカテゴリレースの代わりにeスポーツのレースが開催されている。その視聴者数は数万人規模。

自転車分野においてのオンラインプラットフォームは現在ZWIFT一強ではあるものの、フラフィックやゲームルールなど進化の余地が大いにある部分も否めない。このコロナショックが自転車のオンラインイベントを急加速させるきっかけとなるだろう。

移動の自由

とは言え、自転車はやはり外で自由に走り回ることが最大の魅力だ。

世界中の人々は今、”移動の自由”の素晴らしさを再認識した。

外へ出て、行きたい場所へ行ける自由。会いたい人の元へ行き、直接触れ合える自由。今や地球上多くの場所で、その自由は奪われた。

”移動の自由”は、実は誰かが守ってくれていた事でもあった。医療従事者の方々をはじめ、あらゆる生活インフラを維持するために尽力してくださっている方々には改めて感謝をせねばならない。

そういった方々の努力に報うために、再び”移動の自由”が我々の手元へ帰って来る日のために、今は皆でウィルスとの戦いへ打ち勝たねばならない。