いよいよ2月26日から始まる『トラック世界選手権2020』。2019-20シーズンの締めくくりであり、この大会がオリンピック前の出場枠を決める戦いとして、そしてオリンピックの日本代表メンバー争いとして最終決戦となる。

More CADENCEではこの世界選手権を「日本の選手が出場するオリンピック種目」にフォーカスして、見所を全9シリーズで公開。今回はシリーズ1本目、男子チームスプリント編。

男子チームスプリント

2019年の世界選手権と今シーズンのメダル決定戦のタイムは下記の通り。42秒台(一部41秒台!?・・・・だが)の記録を赤文字にしているが、これらのチームは今回のメダル争いに絡んでくるのは間違い無いだろう。

2019年世界選手権
メダル決定戦
1位 41.923 オランダ
2位 42.889 フランス
3位 43.115 ロシア
2019-20W杯
第1戦メダル決定戦
1位 42.204 オランダ
2位 42.590 イギリス
3位 43.018 イギリス
2019-20W杯
第2戦メダル決定戦
1位 42.163 オランダ
2位 43.515 イギリス
3位 42.813 フランス
2019-20W杯
第3戦メダル決定戦
1位 42.271 オランダ
2位 43.436 ドイツ
3位 43.395 フランス
2019-20W杯
第4戦メダル決定戦
1位 42.790 日本
2位 43.286 ポーランド
3位 43.367 ニュージーランド
2019-20W杯
第5戦メダル決定戦
1位 42.912 日本
2位 45.408 ポーランド
3位 43.406 ニュージーランド
2019-20W杯
第6戦メダル決定戦
1位 43.921 フランス
2位 45.458 ポーランド
3位 44.209 中国

これらの記録を踏まえて強豪国の状況について評してみると・・・

オランダ

Final / Men's Team Sprint / TISSOT UCI TRACK CYCLING WORLD CUP III, Hong Kong, Jeffrey HOOGLAND ジェフリー・ホーフラント Harrie LAVREYSEN ハリー・ラブレイセン Roy van den BERG ロイ・バンデンバーグ

絶対王者、バケモノ。手が付けられない。

イギリス

Men's Team Sprint / TISSOT UCI TRACK CYCLING WORLD CUP I, Minsk, Beralus

世界選手権に照準を合わせてきているのであれば、オランダ食いもあるか?

フランス

Qualifying / Men's Team Sprint / TISSOT UCI TRACK CYCLING WORLD CUP III, Hong Kong, Gregory BAUGE グレゴリー・ボジェ Rayan HELAL ライアン・エラル Michael D'ALMEIDA ミカエル・ダルメイダ

安定して力を発揮できれば、日本より上位になる可能性がある。

日本

Men's Team Sprint / TISSOT UCI TRACK CYCLING WORLD CUP IV, Cambridge, New Zealand, 深谷知広 新田祐大 雨谷一樹

日本記録同等の力を出せば銅メダル争いに絡めるだろう。イギリスの調子次第では銀もあり得るか?

といった形だ。

ダークホースは?