オーストラリアで実施された「2019-2020トラックワールドカップ第5戦」マディソン。男子種目には日本(チームブリヂストンサイクリング)から窪木一茂と今村駿介のペアで出場、最終順位は9位となったものの、この3連戦の成果が見える走りとなった。
優勝はオセアニア対決を制した地元オーストラリアペア(ウェルスフォード/マイヤー)となり、会場を最終日に最も盛り上げた種目となった。
マディソンのルール
2人1組となってポイントレースを行う“マディソン”。チーム内で交代をしながらレースを進めていき、獲得ポイントの合計が最も高かったチームが勝ちとなる。レースはトラック200周50km(男子種目)、トラック120周30km(女子種目)で争われる。
レースは序盤からニュージーランドとオーストラリアのオセアニア選手権で1、2を争う国同士が火花を散らす。
各ポイント周回に顔を出し少しずつポイントを獲得していくニュージーランドに対し、取る時は最大ポイントを獲得してニュージーランドを追うオーストラリアという展開。1周追い抜きをしたニュージーランドが大差でオーストラリアを突き放すが、終盤にはオーストラリアが息を吹き返して1周追い抜き、そしてポイントを量産する。
残り20周を切ると1ポイント差で両者の戦いは均衡するかと見えたが、最後にあった2回のポイント周回でニュージーランドと他のチームを圧倒したオーストラリア。最終的には盛り上がった会場の熱気に包まれてフィニッシュし、ニュージーランドを大きく突き放してこの種目の優勝を遂げた。
日本から出場したチームブリヂストンサイクリングの2人は序盤と終盤にポイントを獲得し、合計10ポイントを得て最終成績を9位とした。
表彰台は、1位に地元オーストラリア(76ポイント)、2位にニュージーランド(60ポイント)、3位にフランス(41ポイント)となった。