いよいよワールドカップも終盤戦へと突入し、第5戦はニュージランドの隣国、オーストラリア・ブリスベンで争われる。第4戦と出場国はさほど変わらない中、リベンジに燃える世界の強豪が再び集う。

オリンピック出場枠争いも第5戦、6戦、そして世界選手権と残り3戦。さらにヒートアップするワールドカップにクローズアップ。

男子チームパシュート

Final / Men's Team Pursuit / TISSOT UCI TRACK CYCLING WORLD CUP IV, Cambridge, New Zealand

第4戦ではメダル獲得争いへ進む為のボーダーラインは3分55秒台だった。もちろんタイムはバンクで左右されるので次もこのボーダーラインが適用されるとは限らないが、このタイムを満たしていたのはオーストラリア、カナダ、ニュージーランド、スイス、イタリア、ロシアの6ヶ国。

優勝候補として挙がるのは第4戦メダル獲得国。現世界記録保持者の主力メンバー(レイ・ハワード/キーランド・オブライエン/アレクサンダー・ポーター/サミュエル・ウェルスフォード)で挑むオーストラリアはもちろん、彼らを破った第4戦優勝国のスイス(ステファン・ビッセガー/ロビン・フロイドボー/クラウディオ・イムホフ/マウロ・シュミッド/※リザーブでルーカス・リュエッグ)、3分50秒台で銅メダルを獲得したニュージランドなど。

オーストラリアは決勝の終盤にてまさかの隊列崩壊によって敗北を許したが、次戦では如何に。

Final / Men's Team Pursuit / TISSOT UCI TRACK CYCLING WORLD CUP IV, Cambridge, New Zealand

イタリアとニュージーランドは、第3戦とは大幅にメンバーを変更してのエントリー。

(イタリア:リアム・ベルタッツォ/カルロアルベルト・ジョルダーニ/ジョナサン・ミラン/ダビデ・プレバーニ)

(ニュージーランド:リーガン・ゴフ/ジョーダン・カービー/キャンベル・スチュワート/コービン・ストロング)

第4戦では不調を見せたイタリアだが、3分55秒を切る実力を誇る強豪国である事に変わりはない。両国ともメダル争いに絡んでくる注目国と言えるだろう。

男子オムニアム

Elimination / Men's Omnium / TISSOT UCI TRACK CYCLING WORLD CUP IV, Cambridge, New Zealand

ニュージランドの現世界王者キャンベル・スチュワートはリザーブへと回り、ワールドカップでも上位で見かけるアーロン・ゲイトがエントリー。

ロードレース最高峰カテゴリーのワールドツアーチーム「ミッチェルトン・スコット」にも所属するキャメロン・マイヤー(オーストラリア)や「ロット・ソウダル」に所属するロジャー・クルーゲ(ドイツ)など、第4戦と同じ強豪選手たちが揃う。

また、第4戦で4位となった橋本英也にも注目したい。第5戦でも再び格上の選手たちと戦う事となるが、更なる成績に期待。

男子マディソン

Men's Madison / Track Cycling World Cup VI / Hong-Kong

NZL (SEXTON Thomas & STEWART Campbell)

第4戦で圧勝したニュージランドはメンバーが代わりトーマス・セクストンとキャンベル・スチュワート。2018-19シーズンのトラックワールドカップ第6戦でも優勝したペアだ。

対抗馬となるのは第4戦メダル獲得のオーストラリア(キャメロン・マイヤー/サム・ウェルスフォード)、イタリア(ミケーレ・スカレテッティーニ/フランチェスコ・ラモーン)などチームパシュート主力メンバーたち。惜しくも2ポイント差でメダルを逃したアメリカは、ナショナル選手権3連覇中のペアで挑む(エイドリアン・ヘジヴェリー/ダニエル・ホロウェイ)。

Men's Madison / 2019 Track Cycling World Championships Pruszków, Poland

世界王者のドイツはロジャー・クルーゲらに変わりヨーロッパ選手権3位のマクシミリアン・バイエルと、ヨーロッパ選手権U23スクラッチ王者のモリッツ・マルチャレックに。世界王者ペアでなくとも十分メダル争いに絡めるメンバーだ。

男子エントリーリスト:PDF

女子選手編