女子チームパシュート
ニュージーランド(ブライオニー・ボサ/ラシュリー・ブキャナン/ホーリー・エドモンドストン/キルスティー・ジェームス)は昨年の世界選手権の予選で3位を獲得した際のメンバーでエントリー。地元優勝に期待がかかる。
また、ニュージーランド籍のトレードチームとしてSubway New Zealand Track Team(以下SUB)からもエントリーがあり、メンバーはオセアニア選手権を制した若手が中心となっている。大陸選手権では4分19秒台のタイムを記録しているため、こちらもメダル争いに絡んで来るポテンシャルを秘めていると言える。
カナダ(アリアン・ボノム/ジャスミン・デュアリング/アニー・フォアマン・マッキー/ジョージア・シマリング)は昨年の世界選手権にて4位の際のメンバーのうち、3名が今大会の正選手としてエントリーされている。
変更されたのはアリソン・ベバリッジがリザーブ登録となり、代わりにデュアリングが入った点だ。
世界チャンピオンのオーストラリア(アシュリー・アンクディノフ/ジョージア・ベイカー/アネット・エドモンソン/アレクサンドラ・マンリー)も昨年の世界選手権を走った5名(ラウンド毎の入れ替え込み)による構成だが、第5戦ではエイミー・キュアが外れてマンリーがメンバー入り。キュアはリザーブにも入っておらず、何か意図があってのメンバーチョイスだろうか。
チームパシュートは上記4チームによる争いとなることが見込まれる。
女子オムニアム
我らが日本の梶原悠未は優勝候補の筆頭と言っても過言ではない。第3戦では金メダルを獲得し勢いも十分。近年では大きく崩れることもなく、コンスタントに好成績を残している。
また、第3戦にて梶原と優勝争いを演じたマリア・マルティンス(ポルトガル)は今大会でもライバルとして立ちはだかることだろう。
昨年度世界選手権3位であり、今シーズンも第1戦にて優勝しているジェニファー・バレンテ(アメリカ)も同じく優勝候補と言える。2016-18でのアメリカの世界選チームパシュート3連覇を支えた名選手で、脚も実績も折り紙付きだ。
地元ニュージーランドのラシュリー・ブキャナン、オーストラリアのジョージア・ベイカー、カナダのアリソン・ベバリッジなど、チームパシュート等の他種目で世界トップクラスの成績を納めている選手が、どのような走りを見せるかにも注目したい。
女子マディソン
大本命はチームパシュート世界チャンプ同士が手を組むオーストラリア(アレクサンドラ・マンリー/ジョージア・ベイカー)だろう。マンリーはオセアニア選手権のマディソンも制しており、実績も十分だ。
地元ニュージーランドのトレードチームであるSUBからは、オセアニア選手権で銀メダルを獲得したミケイラ・ドラモンド/ジェシー・ホッジスのコンビが出場。今大会ではオセアニア勢が有力か。
女子スクラッチ
昨年の世界選手権チームパシュートで優勝しているエイミー・キュア(オーストラリア)、同じくチームパシュートにて銅のホーリー・エドモンドストン(ニュージーランド)らはタイム系種目にも対応できる持久力があることから、アタック合戦のような厳しい展開になるほどその強さを発揮すると予想される。
昨シーズンのワールドカップ第6戦のスクラッチを制したマルティーナ・フィダンザ(イタリア)はイタリア選手権のケイリンにて2連覇をしており、ゴールスプリントの展開となったら要注目だ。
第3戦ではオムニアムだけでなくスクラッチでもメダルを獲得した現在好調のマリア・マルティンス(ポルトガル)は総合力があるため、どのような展開でも上位に食い込んで来るだろう。
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