対戦でも光る深谷の走り
スプリント予選を勝ち上がると、この種目の醍醐味とも言える1対1での対戦が始まる。これまで日本人選手は、ここを勝ち上がる事に苦戦を強いられていた。
昨シーズン(2018-19)のワールドカップで準々決勝への進出は僅か2回のみ。準決勝への勝ち上がりは無く、それどころか日本人選手は「2回戦を勝ち上がり、ベスト16人に入るのがやっと」という状況であった。その壁を打破してみせたのが深谷だ。
ワールドカップ第2戦、2回戦の対戦相手であるロシアのパベル・ヤクシェフスキは昨年の世界選手権チームスプリントで銅メダルを獲得している強豪の1人だが、難なく撃破。
続く準々決勝は2回戦で2018欧州チャンプのボティシャー(ドイツ)を打ち破り勝ち上がってきた、予選12位のヤユー・ジョンエンファ(スリナム)との対戦となったが、これもストレートで退けた。
準決勝こそ現世界チャンピオンのラブレイセンに敗れてしまったものの、近年では成し得なかった3位決定戦進出を掴み取ったのである。