強豪国の若手と中堅国が入り混じる 女子編

【女子チームパシュート】

Women's Team Pursuit / TISSOT UCI TRACK CYCLING WORLD CUP II, Glasgow, Great Britain

強豪アメリカとイギリスは今回不出場。

オリンピックポイントにも余裕のあるイタリアとドイツは、リザーブ選手を除けば「平均年齢20歳」の若手の構成で挑む。

ベルギーは現在オリンピックランキング9位、2大会共にあと一歩のところで銅メダル争いに加われずにきている。香港大会でポイントを獲得し、現在8位のフランス(70ポイント差、今回は不出場)に近づき、出場枠を確かなものにしたいところだろう。

日本からは古山稀絵/梶原悠未/吉川美穂/上野みなみ/がエントリー。リザーブの中村妃智は今シーズンの第3〜5戦ワールドカップを欠場予定。

【女子オムニアム】

Tempo Race / Women's Omnium / TISSOT UCI TRACK CYCLING WORLD CUP II, Glasgow, Great Britain

女子中・長距離界の女王、キルステン・ウィルト(オランダ)が今回は不出場。

しかしリオオリンピックオムニアム銅メダリストであり、ポイントレース・スクラッチ国内王者のジョリアン・ドホール(ベルギー)を筆頭に、オムニアム国内選手権2連覇中のジュリー・レス(デンマーク)や、2015年から短距離含むほぼ全ての種目で国内選手権を総ナメしているアニータ・ステンベルグ(ノルウェー)がエントリー。ステンベルグは今シーズンはまだ大きなリザルトを残せていないが、オールラウンドな脚質の走りに期待出来る。

そしてアジア選手権オムニアムにて現在4連覇中、昨年のワールドカップ第5戦ではメダル獲得など、東京オリンピックでのメダル獲得を感じさせてくれる梶原悠未も、第2戦に引き続き参戦。

前回大会ではあと1ポイント届かずに4位で終わってしまった梶原だったが、今年もウィルトやアネット・エドモンソン(オーストラリア)に肩を並べる走りを見せた。日本人史上初の女子オムニアムワールドカップ優勝から1年以上が経ったが、再び表彰台の頂点へと立てるのか。

【女子スクラッチ】

毎戦予想外の展開となるスクラッチ。注目選手はスクラッチ国内王者のイレーネ・ウサビアガ(スペイン)や、前大会同種目で銀メダルを獲得したロシア出身のアナスタシア・チュルコワ(イスラエルサイクリングアカデミー・トラックチーム)など。日本からのエントリーは無し。

【マディソン】

Women's Madison / TISSOT UCI TRACK CYCLING WORLD CUP II, Glasgow, Great Britain (ベルギー) KOPECKY Lotte ロッタ・コペッキー BOSSUYT Shar シャリ・ボスイット

デンマークやイタリア、ベルギーの上位国を除けば、ほとんどがランキング圏内による争いとなる。注目国はヨーロッパ選手権マディソン2連覇中のジュリー・レス擁するデンマークなど。

日本からは第2戦の中村に代わり梶原/古山ペアでのエントリー。前大会では0ポイントでの完走という厳しい現実を突きつけられたが、超強豪勢が参加しない今大会でどれだけ戦えるかに注目だ。

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UCIトラックワールドカップ第3戦 香港大会 公式サイト