11月9日、イギリス・グラスゴーで『2019-2020トラックワールドカップ第2戦』の2日目に男子スプリントが行われ、日本から出場した深谷知広が3位決定戦でポーランドのマテウス・ルディクにストレート勝ちし、銅メダルを獲得。ワールドカップ男子スプリントでのメダル獲得は、競輪での深谷の師匠である金子貴志が2005年11月にモスクワ大会で獲得した銅メダル以来14年ぶり。

勝ち上がり/ルール

予選:200mFTT(助走をつけた200mタイムトライアル)→1回戦→2回戦→準々決勝→準決勝→決勝/3位決定戦という形でレースが進む。予選はタイムトライアル、その後は1対1で3周を先着した選手が勝ちあがる。準決勝までは1本先取で勝ち抜け。その後は3本勝負の2本先取でトーナメントが行われる。

この種目に出場したのは35人。現世界チャンピオンのラブレイセン(オランダ)、世界選手権準優勝のホーフラント(オランダ)、そして2017年の世界チャンピオンのドミトリエフ(ロシア)、リオオリンピック短距離種目3冠を達成したケニー(イギリス)など、世界のトップを争う選手たちが一同に集った。日本からはエースの深谷知広と若手の小原佑太が出場。

予選

まずは全体の2番目に出走した小原が9秒944のタイムを出す。

数年前までなら9秒台を出せば予選突破は確実であったが、現在はオリンピックシーズンということもあり、選手が出走していく度に小原のタイムは下位へと落ちていく。

最後から7番目に出走した深谷のタイムは9秒694。この世界の舞台で自己ベストタイムを更新した。

予選トップは現世界チャンピオンのラブレイセン。タイムは9秒535。

この結果、日本の深谷は予選を4位、小原が24位として予選通過を決めた。

Matthijs Buchli (BEAT Cycling Club)

予選結果(PDF)

予選トップ4までが1回戦をシード扱いとなり、深谷は直接2回戦へ。

1回戦