2020年東京オリンピック前、最後となるトラック競技のアジア選手権が10月17日に韓国で開幕。大会初日に行われた女子エリートチームパシュートで、日本が3位銅メダルを獲得した。
大会前時点における日本チームのオリンピックランキングは11位。8位までに与えられるオリンピック出場枠を巡る戦いは、ラスト1シーズンを前に厳しい状況に立たされている。
そうした中、今回のアジア選手権は自国開催のオリンピック出場へ向けた重要な1戦。
メンバーは
梶原悠未(筑波大学)
古山稀絵(日本体育大学)
中村妃智(日本写真判定株式会社)
鈴木奈央(JPCU静岡)
予選
今回の出場は4チーム。予選上位2チームが決勝戦へ。3位と4位が3位決定戦に進む。
日本は予選2番目の出場。最初にチームのスピード加速を託されたのは鈴木奈央。チーム唯一のガールズケイリンレーサーが、持ち前のスピードを活かしてチームを牽引する作戦となった。
しかし、序盤からペースは上がらないまま、鈴木はチームの作戦どおり残り8周を残して離脱。その後、残り3人でフィニッシュを目指すことになったが、スピードが上がらない。
結果、昨年同大会でだした日本記録4分22秒138からはほど遠い4分35秒934でフィニッシュとなった。
中村妃智はレース後「朝の気温の低さとコンディションを考えて、途中の設定タイムを低くしていこうという作戦だったが、設定タイムをかえたことにより逆に調整しすぎて、最初の入りが遅すぎたところが要因」と振り返る。
日本の予選レース後、中国が出したタイムは日本のタイムを約2秒上回り4分33秒438。さらに、最終チームの韓国が序盤からトップペースでタイムを刻み、そのままフィニッシュ。暫定トップの中国のタイムを更に2秒更新し4分31秒688で予選1位となった。
この結果、日本は予選4位の香港と3位決定戦で銅メダルをかけて戦うことになった。