ドイツ・ベルリンで開催されていた、ヨーロッパ・エリート・トラック選手権2017が終幕を迎えた。日本の競輪に参戦をしていた外国人選手も多数出場とあり、日本人としても注目の大会であった。

2010年より始まったヨーロッパ・エリート・トラック選手権は、今年29カ国から264名のトラック競技選手が出場をした。国別のメダル獲得数はドイツ金5、銀4、銅3。フランスは8(金5、銀1、銅2)、イギリスは金3、銀1である。

この大会ではドイツ女子選手が短距離種目で多くの表彰台を獲得した。2012年のロンドンオリンピック金メダル、数多の世界選手権の制覇実績を持つ、ミリアム・ベルテがチームスプリント銀、500m TTで金。2016年にガールズケイリン参戦をしたクリスティーナ・フォーゲルケイリンスプリントで金、チームスプリント銀。ドイツ期待の新星、弱冠19歳のポーリン・グラボッシュは500mTTで銀メダルを獲得。

クリスティーナ・フォーゲル選手がケイリン金/ヨーロッパ・エリート・トラック選手権2017

クリスティーナ・フォーゲル大会2冠、スプリントでも金/ヨーロッパ・エリート・トラック選手権2017

チームスプリントにおいては、アナスタシア・ボイノワ&ダリア・シュメレワのロシアチームが金メダルを獲得。銀メダルはアナスタシア・ボイノワ同様にガールズケイリンでの来日経験を持つ、ドイツのミリアム・ベルテ&クリスティーナ・フォーゲル。

アナスタシア・ボイノワ、チームスプリントで優勝/ヨーロッパ・エリート・トラック選手権2017

中長距離ではシュミット、アーチボルドが2つずつの金獲得

また中長距離種目におけるデンマーク女子の活躍も特筆ものである。ポイントレース、スクラッチではトリニ・シュミットが金メダルを獲得した。

イギリスのケイティー・アーチボルドも個人パシュート、オムニアム両方で金メダルを獲得している。

フランス男子が金5つ。

男子ではフランスが5つの金メダル(チームパシュート、チームスプリント、スプリント、スクラッチ、マディソン)を獲得し強さを見せた。中でも20歳のセバスチャン・ビジエはチームスプリント、スプリントで金メダルを獲得している。

ブフリ、チームスプリントで銅。ドミトリエフ&パーキンスのロシアは4位/ヨーロッパ・エリート・トラック選手権2017 男子エリート チームスプリント

ケイリンは4度の世界選手権制覇を遂げているドイツのマキシミリアン・レビが金メダルを獲り、同種目の銀メダルはオーストラリア人として初のヨーロッパトラック選手権メダル獲得者となるシェーン・パーキンス。シェーン・パーキンスは新田祐大選手が代表のUCIトレードチームのDream Seeeker(ドリーム・シーカー)にも所属。日本にも8度の来日経験を持ち、伊豆に居を構えている。この後、再来日し10月30日からの福井で競輪のレースへ出走予定。

シェーン・パーキンスがオーストラリア人初のメダル獲得/ヨーロッパ・エリート・トラック選手権2017

2017年11月の外国人選手、競輪出走予定まとめ

次回のヨーロッパ・エリート・トラック選手権は、2018年8月2日〜7日に、イギリス・グラスゴーのサー・クリス・ホイ・ベロドロームで開催予定。

https://www.glasgow2018.com/sports/cycling