2026年5月14日から17日に開催された『2026ジャパントラックカップ I / II』に引き続き、『JICF International Track Cup』が千葉駅近郊のTIPSTARドームで5月23日、24日に開催された。
本記事では、仲澤春香が出場した1日目の女子ケイリンをレポートする。
出場の背景:世界選手権の出場枠獲得
『2026世界選手権トラック』の個人種目の出場枠は各国2人を上限に、「UCI個人ポイントランキング」を基準に分配される。スプリント、ケイリンは出場枠が30枠のため、確実に出場するためには上位30位以内に入る必要がある。
仲澤は「ジャパントラックカップII」のケイリンで2位になり、5月19日付のランキングで2515ポイントで17位に位置しているものの、世界選手権までにまだ各国で大会が行われ、順位は変動していく。今回『JICF International Track Cup』はクラス2に分類されるが、仲澤が出場したのは、日本ナショナル短距離チームとして出場枠をより確実に確保するためにポイントを獲得しようというチームの戦略がある。
女子ケイリン 決勝
決勝進出メンバーは以下の6人。
| 選手名 | チーム |
| ユアン・リイン | 中国 |
| ビアン・イーミン | TEAM JIANGSU |
| デニーカ・ブリンコ | ARA Australian Cycling Team |
| ワン・リーファン | 中国 |
| 仲澤春香 | チーム楽天Kドリームス |
| ジャン・ユールー | TEAM ZHEJIANG |
仲澤の他には、『2026ジャパントラックカップ I / II』でケイリン2連勝を果たしたユアン・リイン(中国)を含む中国勢3人に加え、『2026ジャパントラックカップ I』で決勝に進出したデニーカ・ブリンコ(オーストラリア)、順位決定戦で仲澤と競ったビアン・イーミン(中国)が出場。
レースはワン・リーファン、ジャン・ユールー、ビアン・イーミン、デニーカ・ブリンコ、ユアン・リイン、仲澤春香の順で周回を重ねる。
ワン・リーファンを先頭に、ジャン・ユールーが大きく車間を空けながら、後方の動きに気を配る。ペーサーが離脱し、レーススピードが上がって車間が詰まっていくものの、お互いの仕掛けを警戒しながらレースは残り2周に。
残り1周半。2番手のジャン・ユールーが外から仕掛けるとビアン・イーミンが反応し、全員がペースを上げていく。ジャン・ユールーが先頭で少し抜け出しつつ、最後の1周へ。
後方から5番手だったユアン・リインがスプリントを開始し、外から先頭のジャン・ユールーをかわしていく。仲澤は、その後ろをぴったりとマークして追走していく。
3コーナーから4コーナーにかけて、先頭でジャン・ユールーとユアン・リインが並走、その後ろでは仲澤が外、ワン・リーファンが内に並んだまま最終ストレートに突っ込んでいく。
最終ストレートでもさらに加速していったユアン・リインが1着でフィニッシュ。ユアン・リインのマークから外へ持ち出した仲澤が2着。3着は僅差でジャン・ユールーとなった。
最後のスプリント勝負に軍配が上がったのはユアン・リイン。ジャパントラックカップに続き、ケイリンでの強さを見せる形となった。
ケイリンで2位になった仲澤は、大会2日目の女子スプリントでは7位となっており、今大会で2種目合わせてUCIポイントを150ポイント上積みすることができた。
世界選手権までにポイントを獲得できる機会として、国内では6月の『全日本選手権トラック』、9月下旬から10月上旬の『愛知・名古屋アジア競技大会』が対象の大会となる。アジア圏に目を向けると8月下旬にタイで「Track Asia Cup 2026」がクラス1の大会として実施され、より多くのポイントを獲得できるチャンスとなる。
世界選手権の出場に向けて1戦1戦が重要になってくるなか、「UCI個人ポイントランキング」の状況にも注目しながら大会を楽しんでいただきたい。
| 順位 | 選手名 | 所属 | |
| 1位 | ユアン・リイン | Yuan Liying | 中国 |
| 2位 | 仲澤春香 | チーム楽天Kドリームス | |
| 3位 | ジャン・ユールー | Jiang Yulu | TEAM ZHEJIANG |
