2026年4月17日より、香港で開幕した『2026ワールドカップ第2戦』。
大会最終日に実施され、内野艶和が出場した女子オムニアム。前日の落車の影響を見せずに内野艶和が激闘を見せて、”自身初”となるオリンピック個人種目での金メダルを獲得した。
レースの模様をレポートしていく。
女子オムニアム
ルール:1日で4種目を1人でこなし、各種目で得たポイントの合計を競う、過酷なレース。スクラッチ、テンポレース、エリミネーション、ポイントレースの順に実施していく。
日本からは第1戦で銀メダルを獲得した内野艶和が出場。
エントリーが29人となったため、予選での人数調整の上で本戦に進んだのは23人。内野は予選を突破し、本選に出場した。
同じく第1戦で金メダルのアニータ イボンヌ・ステンバーグ(ノルウェー)、表彰台常連のアマリー・ディデリクセン(デンマーク)、2024世界チャンピオンのアリー・ウォラストン(ニュージーランド)、2025ポイントレース世界チャンピオンのヤレリ・アセヴェド メンドーサ(メキシコ)など強豪も本選に出場した。
第1種目 スクラッチ
第1種目のスクラッチは。トラック40周、10kmの戦い。 このスクラッチではアタックなどは発生せずに、最終のスプリント勝負となった。しかし内野は前に出ることができず、7位でこの種目を終える。
第2種目 テンポレース
2種目目のテンポレース。内野は逃げ集団に入りポイントを重ねていき、メイン集団を一周追い抜くことに成功。結果として、逃げ集団の中で最もポイントを得た内野が、テンポレースの1位となり24ポイントを獲得。
ニュージーランドのアリー・ウォラストンが23ポイント、メキシコのアセベド・メンドーサが22ポイントと、強豪どころが上位を独占する形となった。
第3種目 エリミネーション
続くエリミネーションでは、大量落車が発生するなどアクシデントがあったが、内野はそれに巻き込まれずに済んだことが大きかったかもしれない。
内野はセオリーとしての前団でのレースではなく、終始集団の後方外側を走っていたため、厳しい結果になるかと思われていた。しかし残り3人にまで内野は生き残り、内野とアセベド・メンドーサ(メキシコ)、キアラ・コンソーニ(イタリア)の勝負となる。
除外周回を前にメンドーサが逃げていくと、内野とコンソーニとの先着勝負となったレース。 コンソーニに競り勝ち、相手を除外した内野は勢いそのままにメンドーサも追い抜いていく。置き去りにされたメンドーサが除外されるとサバイバルゲームは勝負あり。内野が自身初となるワールドカップでのエリミネーション1位を獲って、暫定順位をトップにまで上げることに成功した。
エリミネーション後の暫定総合TOP5
| 暫定順位 | 選手名 | 所属 | 暫定総合ポイント | |
| 1位 | 内野艶和 | 日本 | 108 | |
| 2位 | アマリー・ディデリクセン | DIDERIKSEN Amalie | デンマーク | 98 |
| 3位 | オルガ・ワンキウィック | WANKIEWICZ Olga | ポーランド | 94 |
| 4位 | リサ・ファンベール | VAN BELLE Lisa | オランダ | 92 |
| 5位 | マエベ・プロフェ | PLOUFFE Maeve | オーストラリア | 88 |
最終種目 ポイントレース
最後のポイントレースはトラック80周、20キロで行われる。8回のポイント周回が設定され、通過順位ごとに5/3/2/1とポイントが与えられ、暫定ポイントに加算されていく。最後に最も総合ポイントが多い選手がオムニアムの勝者となる。
レースがスタートすると序盤から下位の選手たちが飛び出していき、上位陣のポイントが動かない状態となる。しかし内野を含む上位陣争いは残り60周を切ってから活性化していった。
フランス、イタリアが逃げていたところにオランダが加わると、強力なメンバーたちによって逃げ集団が形成される。この集団を捕らえにいく形で暫定トップの内野と2位のディデリクセンが追走集団となる。逃げ集団が残り50周を切ってメイン集団を1周追い抜きすると、内野とディデリクセンも1周追い抜きに成功し、大量ポイントを加算。しかしディデリクセンとのポイント差は変わらず。
勝負は終盤。このまま2位の選手を逃がさなければ内野の優勝が見えてきたところで集団から飛び出したのはアセヴェド (メキシコ)。他の選手たちを引き連れて逃げ集団を形成すると、残り5周でメイン集団を1周追い抜き、合計120ポイントとなって暫定3位に上がってくる。
内野が131ポイント、ディデリクセン123、アセヴェド120ポイントとなり、最後まで順位がひっくり返る状態ではあったが、最終スプリントで内野がディデリクセンをきっちりマークしながら、お互いに更にポイントを加算。内野は合計133ポイントを得てポイントレースを走り切り、自身初となるオリンピック個人種目での優勝を遂げた。2位のディデリクセンは129ポイント、3位のアセヴェドは126ポイント。
女子オムニアム リザルト
| 順位 | 選手名 | 所属 | 総合ポイント | |
| 1位 | 内野艶和 | 日本 | 133 | |
| 2位 | アマリー・ディデリクセン | DIDERIKSEN Amalie | デンマーク | 129 |
| 3位 | アセベド・メンドーサ | ACEVEDO MENDOZA Yareli | メキシコ | 126 |








