3月25日〜3月31日の7日間、フィリピン・タガイタイで開催されている『2026アジア選手権トラック』。大会終盤、6日目には女子スプリントの準決勝〜順位決定戦が実施。

前日に実施された予選(200mFTT)ではトップ通過、準々決勝もストレートで勝利した佐藤水菜が出走した。激闘となった決勝戦、そのレースの模様をレポートしていく。

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女子スプリント 準決勝

準決勝の佐藤の対戦相手は、2024年・2025年のアジア選手権でケイリン2連覇を達成したニューラル・モフダスリ(マレーシア)。今大会ではチームスプリントで銀メダルを獲得済み(ケイリンは5位)の選手。このレースは佐藤がストレートで勝利し、決勝進出を決めた。

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女子スプリント 決勝 先にリーチをかける佐藤

女子スプリント決勝は、予選トップ2による対戦。佐藤水菜とユアン・リインが激突した。

1本目は佐藤が後ろからのスタートでレースを進める形。序盤は互いに様子を探り合いながら、ゆったりとした展開で周回を重ねるかと思われたが、半周を経過したところで、佐藤が前へ出てポジションが入れ替わる。

自転車3台分ほどの間隔を保ちながら、佐藤がユアン・リインの動きをうかがう展開となった。

レースが大きく動いたのは残り2周を切ってから。ユアン・リインが第1コーナーから一気に加速し、バックストレートから第3コーナーにかけてスピードを上げていき先頭へ。そのまま佐藤を突き放して先行体勢に入る。

最終周回、佐藤は間合いを取りながら徐々に加速し、射程圏内へと入っていく。第4コーナーで外から並びかけると、そのまま鋭く伸びてフィニッシュへ。若干の差ながらも佐藤が先着。アジア王座にリーチをかけた。

2本目は佐藤が前でスタート。しかし早い段階でユアン・リインが先頭を奪って加速していき、1本目と同じように佐藤は追い込みをかける形となったが、わずかに届かずレースは3本目へともつれ込む。

最終決戦 佐藤は銀メダル

位置取りが激しく入れ替わった1本目、2本目とは異なり、佐藤が前、ユアン・リインが後方の体勢でスタート。本来は後方スタートとなるはずだった佐藤だが、スタート直後に前へ出て主導権を握る形となった。

残り1周半、両者は自転車2〜3台ほどの間隔を保ちながら、バンクの傾斜を使って一気に加速。主導権を握る佐藤が残り1周手前でさらに踏み込むが、後方のユアン・リインが鋭く追随。

残り1周で差は一気に1台分ほどまで縮まり、さらに残り半周でユアン・リインが外から並びかける。第3コーナーから第4コーナーにかけて、内側で粘る佐藤に対し、スピードに乗ったユアン・リインが外から前へ出るレース終盤。

最終ストレート、ユアン・リインがそのまま先着。佐藤は最後には踏み込むことを止め、惜しくも銀メダルとなった。

なお、最終周回の第3〜4コーナー付近では、ユアン・リインが外側から内側へ進路を寄せる動きが見られ、佐藤の進路を妨げたとしてレース後に警告が与えられた。しかし、着順に影響を及ぼすものではないと判断され、結果はそのまま確定している。

ワン・リーファン(中国)とニューラル・モフダスリ(マレーシア)の3位決定戦は、リーファンが勝利し、中国へさらにメダルをもたらしている。

女子スプリント リザルト

最終順位 選手名 所属
1位 ユアン・リイン YUAN Liying 中国
2位 佐藤水菜 日本
3位 ワン・リーファン WANG Lijuan 中国
7位
(準々決勝敗退)
仲澤春香 日本

最終リザルトPDF

佐藤水菜 インタビュー「チームとして初の試み」

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