12月22日、都内にて会見が実施され、長きにわたって日本ナショナルチームを支えてきた山﨑賢人、小原佑太が、今シーズンをもってナショナルチームから引退することが発表された。
会見では、これまでの活躍を振り返る映像が放映されたのちに、両選手が登壇。
山﨑賢人は「なかなか結果が出ない時期も続きましたが、いろんな人から応援をいただき、競技に集中することができました。本当に感謝しています」とコメントしたほか、小原佑太は「客観的に見ても、日本チームは次のオリンピックでメダルを獲得できる位置にいると思います。なかなか(競技引退を)実感していなかったのですが、この場を設けていただいたことで、ようやく実感が湧きはじめています」と言葉を詰まらせながら語った。
会見のラストでは、HPCJCディレクターのミゲル・トーレスと、ともにチームを支えたきた長迫吉拓から花束が贈呈された。
ナショナル短距離チームの中心メンバーとして、7年にわたって奮闘してきた両選手。
急激な進化の立役者であることは間違いないだろう。
競輪選手としての今後の活躍にも、ご注目いただきたい。
山﨑賢人 コメント
最初にナショナルチームに参加した頃は、脇本さんや新田さんといった東京オリンピックを目指す選手たちがいました。右も左もわからないような状態でチームに入っていき、先輩たちを追いかける立場でしたが、そこからチームや皆様のサポートのおかげで、このような場を設けていただけるところまで来られたと思います。
競技人生でいちばん印象に残っているのは、やはり2024年『世界選手権』でケイリン 金メダルを獲ったことです。なかなか結果が出ない時期も続きましたが、いろんな人から応援をいただき、勝っても負けても背中を支えてもらえたことで、競技に集中することができました。本当に感謝しています。
これからは競輪選手として、日本一を目指していきます。応援よろしくお願いします。
小原佑太 コメント
自転車競技と出会ったのは高校生の時でした。それまでは引っ込み思案で、人と話すことも苦手、スポーツも人並み以下でした。自転車競技を始めたことで、いろんな方と出会い、世界観が変わり、刺激をもらえたことで日本代表にも選んでいただくことができました。そして、夢であったオリンピックの舞台にも立つことができました。オリンピックでのメダル獲得は叶いませんでしたが、いまの日本チームは、客観的に見ても、次のオリンピックでメダルを獲得できる位置にいると思います。
皆様からのサポートやご支援は、自分が走っているときからすごく感じていました。チームのメンバーに引退を伝えてから、なかなか実感していなかったのですが……この場で、ようやく実感しはじめています。今後も、ナショナルチームの応援、サポートをよろしくお願いします。




