チリ・サンティアゴを舞台に、10月22日より開幕した『2025世界選手権トラック』。
大会最終日に実施された男子エリミネーションの模様をお伝えする。
全24人がエントリーしたこの種目。
アジアチャンピオンの橋本英也をはじめ、世界チャンプのトビアス・ハンセン(デンマーク)、この大会をもって引退が発表されているエリア・ビビアーニ(イタリア)らが顔を揃えた。
レースが始まりダッシュしていく選手たち。この種目は始まりの位置取りが肝となる。そしてこの位置取りで難しい場所になってしまったのが橋本。
集団内側の最後尾となり、迎えた除外周回。まだ体力の余っている各国の選手たちが外からスピードを上げていく中、行き場を失った橋本。
内側で除外を避けるように前へと詰めるが、なんと最初に除外されてしまう結果となった。
後にダニエル・ギジガー中長距離ヘッドコーチに話を聞いたところ、戦術としてスタート位置が悪かったため、最初は内側を選択したとのこと。その戦術がハマらない結果となってしまった。
24人でスタートした集団は1人、また1人と姿を消していき小さくなっていく。
最後の2人に残ったのは、キャンベル・スチュワート(ニュージーランド)とこのレースで引退を表明しているエリア・ビビアーニ(イタリア)。
残り1周になり、内側にスチュワート、外にビビアーニと並走する両者だったが、ビビアーニが仕掛けると一気に前に出ていく。
このレースで引退するとは思えない強力なダッシュを見せたビビアーニが、花道を飾る最後の勝利を得て、男子エリミネーションの優勝者となった。
表彰では”The Last Dance(最後の舞台)”と記載されたシャツを着たチームと共に喜びを分かち合う結果となった。
| 選手名 | チーム | ||
| 1位 | エリア・ビビアーニ | VIVIANI Elia | イタリア |
| 2位 | キャンベル・スチュワート | STEWART Campbell | ニュージーランド |
| 3位 | ヨエリ・ハビック | HAVIK Yoeri | オランダ |
| 24位 | 橋本英也 | 日本 |










