チリ・サンティアゴを舞台に、10月22日より開幕した『2025世界選手権トラック』。
2日目に実施された男子と女子のチームパシュート順位決定戦、そして日本女子チームの1回戦の模様をお伝えする。

【2025世界選手権トラック】チームパシュート 女子は予選6位で1回戦へ 男子は新布陣で挑むも予選敗退

1回戦 日本チームは好走もメダル決定戦には届かず

前日に行われた予選とは異なり、1回戦は対戦形式。ホームバックで別れてスタンバイした日本チーム(予選6位)と予選7位のスイスチーム。日本は前日と変わらず池田瑞紀、内野艶和、垣田真穂、梶原悠未の4人(出走並び順に記載)で出走となった。1回戦のタイムで上位*に入れば、メダル決定線へと進む。

1回戦 第3・4組の勝利チームを除くタイム上位が銅メダル決定戦へ

レースは序盤から日本がリードする展開。前日の30度近い気温から15度程度とコンディションが変わった中で、前日と同じ形でペースを刻んでいく。レースは日本がリードを保って4分17秒354で先着。スイスはおよそ1秒遅れてのフィニッシュとなった。

タイム次第では日本チームは銅メダル決定戦に進めたものの、強豪のイギリス、ベルギーが日本のタイムを上回り、日本は最終成績を5位とした。

決勝 シーソーゲームに大盛り上がりの会場

イタリアvsドイツの決勝。序盤はドイツチームが優勢だったが、折り返し地点の2kmでイタリアが巻き返す展開に会場が沸く。

そのままイタリアが勝ってしまうのかと思われたが、終盤にはドイツが追い返す展開となった。最後はほぼ同時にフィニッシュを迎えたが、イタリアチームがコンマ5秒ほどリードして先着。2025大会の優勝チームはイタリアとなった。

チーム 選手名 決勝タイム
1位 イタリア ヴィットーリア・グアッツィーニ
マルティーナ・フィダンザ
マルティーナ・アルジーニ
フェデリカ・ヴェントゥーリ
シモーネ・コンソーニ
GUAZZINI Vittoria
FIDANZA Martina
ALZINI Martina
VENTURELLI Federica
CONSONNI Chiara
4:09.569
2位 ドイツ メッサン・ブラウティハム
フランチスカ・ブラウス
リサ・クレイン
ローラ・ズイスミルヒ
マイキ・クローガ
BRAUTIGAM Messane
BRAUSSE Franziska
KLEIN Lisa
SUSSEMILCH Laura
KROGER Mieke
4:09.951
3位 イギリス マドレイン・リーチ
ミーガン・バーカー
ジョシー・ナイト
アンナ・モリス
ジェシカ・ロバーツ
LEECH Madelaine
BARKER Megan
KNIGHT Josie
MORRIS Anna
ROBERTS Jessica
4:12.380
5位 日本 梶原悠未
内野艶和
池田瑞紀
垣田真穂

リザルト

選手インタビュー(内野艶和・池田瑞紀・垣田真穂)

Q:女子チームパシュートでは、世界選手権での史上最高位という成績となりました。

内野:世界選手権で予選を突破できて、5位という結果を残せたのは良かったと思います。

Q:池田選手は初めての第1走。前日の予選から2度走って、手応えはいかがでしたか?

池田:これまで1走を走っていた梶原さんのすごさやありがたみを感じました。自分の中では、初の1走としては良いスタートが切れたんじゃないかなと思っています。

Q:垣田選手も3走と、役割が変わってのレースとなりました。

垣田:正直なところ、3走と4走はそこまで役割は変わらないのかなと思います。自分のやるべきことは、しっかりとできたと感じています。

Q:予選・1回戦ともに4分17秒台となりました。このタイムに関しては?

内野:ラップの設定タイムが15秒5-7の間くらいだったので、全体としては悪くはなかったと思います。

Q:3選手とも、今シーズンは海外で修行を積んできました。その経験は、今大会に活きていますでしょうか?

内野:海外ですごく良い経験を積むことができましたが、日本に戻ってトラックの練習をしていく中で、やはりキツさも、難しさも違ったものがあるなと再認識しました。現時点では、海外の経験が活かせているかわからないですが、今大会はまだマディソンとポイントレースという長い距離の種目が残っているので、少しは成長を感じられたらと思います。

池田:自分の力が上がっているか、という点ではまだわかってはいないですが、レースに挑む姿勢には変化があったと感じています。これまで力みすぎてしまうことが多かったのですが、海外での経験で、レースを楽しむことの大切さをあらためて感じることができました。世界選手権のような大舞台でも、その気持ちを大事にできるようになったと思います。

垣田:まだ大きな変化は実感できていませんが、帰国してからあまりコンディションが良くない状態が続いていたなか、この大会に向けて少しずつコンディションも整ってきています。しっかりと、次のマディソンで良いレースができればと思います。

男子チームパシュート

1/2 Page