チリ・サンティアゴで10月22日に開幕した『2025世界選手権トラック』。
初日には女子チームスプリントが実施され、オランダが金メダルを獲得した。
日本チームの走りのほか、レースのレポートをお届けする。
エントリーは、エマ・フィヌカン(パリオリンピック金)率いるイギリス、リー ソフィー・フリードリッヒ(500mTT、ケイリンの元世界チャンピオン)を擁するドイツなど全11チーム。日本は酒井亜樹、佐藤水菜、仲澤春香の3人。仲澤春香にとっては、これが世界選デビューとなる。
今大会の勝ち上がりは予選⇒1回戦⇒メダル決定戦で実施される。
予選 バラバラになってしまったチーム
5番目に出走した日本チーム。カウントダウンが「0」になりスタートするが、直後に仲澤が遅れてしまう形となる。先頭の酒井が19秒214のタイムで佐藤へと交代するが、後ろの仲澤との距離は更に開いていってしまう。
佐藤が離脱し、最終周回を走り切った仲澤がフィニッシュラインを駆け抜けると、タイムは48秒950。日本記録からおよそ1秒を落とすタイムとなり、予選は全体の10位。1回戦には進めなかった。
予選トップ3+日本の結果 | ||
順位 | 国名 | タイム |
1 | イギリス | 45秒808 |
2 | オランダ | 45秒947 |
3 | オーストラリア | 46秒988 |
10 | 日本 | 48秒950 |
決勝 リベンジ達成 オランダが新チャンピオンに
2024年の世界選手権と同カードとなった決勝。イギリスは若手主体となりメンバーが大きく変わっているが、オランダは1年前と変わらない布陣で挑む。予選はイギリス、1回戦はオランダがタイムで上回る結果となり、注目が集まった直接対決の決勝。
レースがスタートすると、第1走のタイムはほとんど変わらないもののイギリスのリードで第2走へ。ここでオランダチームが盛り返して、第3走へはコンマ3秒の差をつけて最終周回を迎える。
逃げるオランダ、追うイギリスの構図となったが、オランダが差を埋めることを許さずに先着。2024年の雪辱を果たす形でオランダがこの種目の新たなチャンピオンチームとなった。
3位決定戦はオーストラリアがポーランドを大差で破り、銅メダルを獲得した。
チーム | 選手名 | 決勝タイム | ||
1位 | オランダ | キンブリー・ケイリー ヘッティ・ファンデヴォウ ステフィー・ファンデルピート |
KALEE Kimberly van de WOUW Hetty van der PEET Steffie |
45秒743 |
2位 | イギリス | エマ・フィヌカン アイオナ・モエル リアーナ・パリス スミス |
FINUCANE Emma MOIR Iona PARRIS-SMITH Rhianna |
46秒003 |
3位 | オーストラリア | アレシア・マケイグ モリー・マクギル クリスティーン・パーキンス |
McCAIG Alessia McGILL Molly PERKINS Kristine |
46秒773 |
10位 | 日本 | 酒井亜樹 佐藤水菜 仲澤春香 |
ヘッティ・ファンデヴォウ(オランダ)、仲澤春香 インタビュー