女子 注目選手
エルレス・アンドリュース(ニュージーランド)
(左から)エルレス・アンドリュース、佐藤水菜、アリナ・リシェンコ
エントリー種目:スプリント / ケイリン / 1kmTT
パリ五輪でスプリントとケイリンの2冠を達成したニュージーランドのスプリンター。
『2024世界選手権トラック』へは出場を見送ったものの、2025年5月末に開催された『2025ジャパントラックカップ』に来日出場し、ケイリンで銀メダルを獲得する強さを見せた。
金銀1枚ずつを獲得した『2023世界選手権トラック』から、2年ぶりのアルカンシェル奪取を狙いに、チリへ乗り込む。
エマ・フィヌカン(イギリス)
エントリー種目:スプリント / ケイリン / チームスプリント
“ニュースター”ではなく、もはや世界トップスプリンターの座に君臨するようになったエマ・フィヌカン。
『2023世界選手権トラック』スプリントで自身初のアルカンシェルに輝き、初出場の『パリ2024オリンピック』でも金を含むメダル3枚を獲得。
『2024世界選手権トラック』でもスプリント・チームスプリントの2冠を達成。3連覇(スプリント)を狙い、イギリスを代表する。
ヘッティ・ファンデヴォウ(オランダ)
エントリー種目:スプリント / ケイリン / 1kmTT / チームスプリント
オランダ女子短距離を牽引するスプリンターの1人。
『2024世界選手権トラック』では、スプリント・ケイリン両種目で銀メダルを獲得。
『2025ネーションズカップ』でもスプリント銅メダルを獲得し、好調さをアピールした。
30歳で『LA2028オリンピック』を迎えるファンデヴォウ(現在27歳)。悲願のアルカンシェルを狙う。
マチルド・グロ(フランス)
エントリー種目:スプリント / ケイリン
短期登録選手として日本の競輪にも出走経験のあるマチルド・グロ。
『2022世界選手権トラック』スプリントで自身初のアルカンシェルを獲得するも、自国開催のパリ五輪では思うような結果に繋がらず、一時は「このまま続けられるのか分からなかった」と苦しみを語っていたというグロ。
しかし『2025ネーションズカップ』では葛藤を乗り越え、女子ケイリンで優勝に返り咲く復活劇を披露。
2025年春には、新たな環境で刺激を得るべく、ニュージーランドへ拠点を一時的に移し、エルレス・アンドリュースらとトレーニングに励んできた。
逆境を乗り越え、パリ五輪チャンピオンとのトレーニングを経験したマチルド・グロが、どんな走りを見せるのか期待が高まる。
アリナ・リシェンコ(AIN)
(左から)佐藤水菜、アリナ・リシェンコ、仲澤春香
エントリー種目:スプリント / ケイリン / 1kmTT
2003年生まれの新生スプリンター。『UCIチャンピオンズリーグ』では、シリーズで6勝を挙げスプリント総合優勝。
エルレス・アンドリュースらとともに来日出場した『2025ジャパントラックカップ』では、佐藤水菜らを破り手にした金メダルを含む、メダル3枚を獲得。
要注目スプリンターの1人だ。
世界記録ホルダーは出場なし? その他の注目選手
(左から)リー ソフィー・フリードリッヒ、エマ・フィヌカン、エルレス・アンドリュース
その他にも、強豪選手がエントリーしている女子短距離。
2021年・2022年の世界選手権で佐藤水菜のアルカンシェルを2大会連続で阻んだリー ソフィー・フリードリッヒ(ドイツ)。
(左から)佐藤水菜、ヤナ・ブルラコヴァ、ファン・ヒョンセオ
『2025ジャパントラックカップ』でも活躍したヤナ・ブルラコヴァ(AIN)。
(左から)ヴェロニカ・ヤボルニコバ、マチルド・グロ、佐藤水菜
そして『2025ネーションズカップ』女子ケイリンで銀メダルを手にしたベロニカ・ハボルニコワ(チェコ)など、予選から見逃せない戦いになりそうだ。
なおユアン・リイン(中国)は、今回発表されたエントリーリストに名を連ねていない。3月の『ネーションズカップ』にて、女子史上初めて200mFTTで9秒台に足を踏み入れ世界記録を打ち立てた注目の選手だが、今大会への出場はない見込みとなる。
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10月22日からチリ・サンティアゴで開幕する『2025世界選手権トラック』。
世界チャンピオンを3人も擁する日本は、各国からも「強豪国」として注目・警戒される立場。例年大会よりも、「日本選手の動きでレースが動く」ことが多くなるだろう。
More CADENCEでは開幕に向けて、選手個人にフォーカスした記事や、日本での視聴方法に関する記事を随時配信していく予定だ。
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