2025年8月22日より、静岡県・伊豆ベロドロームで幕を開けた『2025全日本選手権トラック』。
大会3日目、24日に実施された女子マディソン、そして女子スクラッチのレース結果をお伝えする。
個人パシュートとは?
距離4キロ、トラック16周を一人で走り抜き、その速さを競う個人パシュート。
2025年より、男女ともに4kmの距離に統一された。
予選上位がメダルマッチへと進出。
メダルマッチはホームとバックに分かれて2人が同時にスタート。相手選手を抜けばその時点で勝ちとなるため、「個人追い抜き」とも呼ばれる。
女子個人パシュート
予選を終え、決勝の顔合わせは内野艶和(予選タイム 4:45.974)と池田瑞紀(予選タイム 4:52.456)というチーム楽天Kドリームス同士の顔合わせ。
この大会、ここまで出場全種目で優勝している内野の予選タイムは、日本記録(4分41秒436)に約4.5秒に迫り決勝に期待の掛かる走りとなった。
ホーム側から内野、バック側から池田でレースがスタート。
序盤から、池田との差を少しずつ広げていく内野。
折り返しとなる内野の2km通過タイムは、予選より約1秒早い2分23秒473。
その後、ペースを崩さずに3km時点では直線で池田の後方に姿を見せるほど迫っていく。
3km通過タイムは、自身の予選タイムを3秒更新しての3分31秒366。
ペースを乱すことなく進む内野の走りで、日本記録への期待が高まっていく。
大会4日目、今大会6種目目の出場と体力的にも苦しい状況だが、残りは1㎞。
残り1周、前を走る池田が目の前という状態まで詰め寄りながらフィニッシュすると、表示されたタイムは4分41秒227。
『2025アジア選手権』にて垣田真穂が記録したタイム(4分41秒436)をわずかに上回り、日本記録を更新。そして、この大会6つめの金メダルを手に入れた。2位の池田は4分49秒509。
垣田の実力
3位決定戦は、同じくチーム楽天Kドリームス対決となる垣田真穂と水谷彩奈の対決。
昨年のチャンピオンである垣田が序盤から飛ばして行くと、まさかの1km過ぎで水谷を追い抜き、レースは終了。実力の差を見せて銅メダルを獲得した。
順位 | 所属 | 選手名 | 決勝タイム |
1位 | 内野艶和 | チーム楽天Kドリームス | 4分41秒227 |
2位 | 池田瑞紀 | チーム楽天Kドリームス | 4分49秒509 |
3位 | 垣田真穂 | チーム楽天Kドリームス | 追抜勝 |