UEC(ヨーロッパ自転車競技連盟)は、2026年2月の『2026UECヨーロッパ選手権トラック』をトルコ・コンヤで開催することを発表した。
「トルコ自転車界の発展とビジョンを示すもの」
本決定とあわせ、UEC会長のエンリコ・デッラ・カーサ氏は「コンヤは、この新しいヴェロドロームを会場に選手たちが最高のパフォーマンスを発揮できる理想的な環境を提供し、観客やメディアにとっても素晴らしい大会になるでしょう」とコメントを発表。ユーロビジョンとのパートナーシップにより、欧州だけでなく世界中で大会の様子が放送されることも語られている。
また、トルコ自転車連盟会長エミン・ムフテオール(Emin Müftüoğlu)氏は、「この大会をコンヤで開催できるという事実は、トルコ自転車界の発展とビジョンを示すものです。これはトラック競技への関心を高め、国内外の若い選手たちに大きな刺激を与える歴史的な一歩となります」とするコメントも発表された。
今年の『ネーションズカップ』の舞台

コンヤといえば、2025年3月に『ネーションズカップ』の舞台となったことも記憶に新しい地。トルコ自転車連盟のプロジェクトコーディネーターであるピナール・アルピナル・アヴサル氏にインタビューを実施した際には、「トルコのトラック競技は発展途上」としつつ、「国際大会の誘致を本格化させ、若い選手がトップ選手の走りを間近で学べる環境を作るともに、トルコがレースやトレーニングの拠点として確立することを目指している」とも語られていたが、それが早くも実現した形となる。
大会の開催とあわせて、トルコ自転車競技界の今後にも注目したい。