2025年5月29日からの4日間、静岡県・伊豆ベロドロームで開催された『2025ジャパントラックカップ』。

エリートクラスと並行してジュニア種目も実施され、『ジャパントラックカップ Ⅰ』では男女スクラッチ、『ジャパントラックカップ II』では男女それぞれでスプリント、ケイリン、ポイントレース、エリミネーション、そして男子のマディソンが行われた。

アジア圏を中心に海外選手も多く参加する中、多くの種目で日本選手が上位を獲得。一方で、男子短距離ではチェ・テホ(韓国)の強さも目立つ大会となった。
本記事ではジュニアカテゴリーの各種目上位選手をご紹介する。

【ジャパントラックカップⅠ】

男子スクラッチ

順位 選手名 所属
1位 村瀬琶音 日本
2位 マー・イックフェイ MA Yik Fei 香港
3位 松田奏太郎 日本

優勝 村瀬琶音

スプリントが得意なので、絶対に負けないという気持ちで最後は踏み切りました。
努力の結果が形になって良かったです。高校の大会とはスピードがまったく異なりましたが、このペースに慣れていきたいと思います。

女子スクラッチ

順位 選手名 所属
1位 白井愛美 日本
2位 西原夕華 日本
3位 筒井楓 日本

優勝 白井愛美

良い位置を取ることができ、脚も余っていたので残り半周から一気に仕掛けました。すごく嬉しいです。
国際大会で走る機会が限られている中、海外選手も多く参加するこの大会に出場できて良かったです。

『ジャパントラックカップ Ⅰ』リザルト一覧

【ジャパントラックカップⅡ】

男子スプリント

順位 選手名 所属
1位 チェ・テホ CHOI Taeho 韓国
2位 中村孔翼 日本
3位 ン・ポーリー NG Po Li 香港

優勝 チェ・テホ

コーチたちとしっかりと準備してきたことで、200mFTTではアジアのジュニア記録を樹立(9秒850)することがきました。来年のアジア大会に向けて、非常にいい経験になったと思います。
今後は、オリンピックを目指していますが、日本の競輪選手になるという道も志しています。その夢のために、日本語の勉強も頑張っていきます。

男子ケイリン

順位 選手名 所属
1位 チェ・テホ CHOI Taeho 韓国
2位 清水快晟 日本
3位 ン・ポーリー NG Po Li 香港

優勝 チェ・テホ

観客の皆さんの声援も大きく、この大会で優勝できてとても嬉しいです。1戦1戦全力を尽くした結果、この金メダルに繋がったと思います。
決勝は、自分の持ち味であるロングスプリントを生かすという戦略のとおりにレースを進められました。

女子スプリント

順位 選手名 所属
1位 鶴葵衣 日本
2位 井関文月 日本
3位 玉井葵妃 松山学院高校

なお、予選200mFTTでは井関文月が日本新(11秒635/従来の記録は室谷榎音の11秒710)を樹立した。

優勝 鶴葵衣インタビュー

最後まで落ち着いて走ることができましたし、海外の走りを間近で見ていろいろと勉強になりました。
佐藤水菜選手や仲澤選手をはじめ強い日本選手がたくさんいますが、「鶴葵衣もいるんだぞ」ということをアピールしていきたいです。

女子ケイリン

順位 選手名 所属
1位 鶴葵衣 日本
2位 小松梅香 日本
3位 江﨑結衣 松山学院高校

優勝 鶴葵衣インタビュー

周りの状況を冷静に見ながらレースを進めることができました。持ち味であるダッシュ力を活かせたと思います。
今年、日本競輪選手養成所の試験を受ける予定です。まずはそこを目標に頑張りつつ、競技でも世界と戦えるように励みます。

男子ポイントレース

順位 選手名 所属
1位 沢野司 EQUADS
2位 村瀬琶音 日本
3位 松田奏太郎 日本

優勝 沢野司インタビュー

前半はすごくキツかったのですが、体が慣れてきた後半に逃げを打ち、勝ちにつながりました。とても嬉しいです。
トラック競技に挑戦する重要性についてはEQADSの浅田顕監督からも聞かされています。ダッシュ力を磨くためにも、今後はトラックでもロードでも活躍できるよう頑張っていきたいです。

男子エリミネーション

順位 選手名 所属
1位 松田奏太郎 日本
2位 マー・イックフェイ MA Yik Fei 香港
3位 中谷友紀 日本

優勝 松田奏太郎インタビュー

得意なエリミネーションで、しっかり自分の走りをすることができて良かったです。厳しいレースでしたが、自分を信じてレースすることができました。
エリートクラスの日本選手は世界でも上位の方ばかりなので、そこでもしっかりと戦えるように頑張っていきます。

男子マディソン

順位 選手名 所属
1位 松田奏太郎
中谷友紀
日本
2位 村瀬琶音
吉田奏太
日本
3位 マー・イックフェイ
マー・イクシン
MA Yik Fei
MA Yik Sin
香港

女子エリミネーション

順位 選手名 所属
1位 ファン・ウェンシン HUANG Wen Xin チャイニーズタイペイ
2位 西原夕華 日本
3位 ウェン・ツァイ トン WEN Tsai Tung チャイニーズタイペイ

優勝 ファン・ウェンシンインタビュー

大会前に体調を崩してしまったのですが、コーチとともにしっかりと準備できたことが、この結果につながったと思います。
オリンピックやアジア大会を目指して、今後もトレーニングに励んでいきます。

女子ポイントレース

順位 選手名 所属
1位 西原夕華 日本
2位 筒井楓 日本
3位 三谷優空 日本

優勝 西原夕華インタビュー

最後のスプリント前の位置取り含め、うまく進めることができました。ただ、逃げる展開も作りたかったので、その部分は力不足だと感じています。
ナショナルチームの先輩である岡本美咲選手のように、積極的な走りができるように頑張っていきます。

『ジャパントラックカップ ⅠI』リザルト一覧