【中長距離】
エリミネーション
2周ごとに最後尾の選手が1人除外(エリミネート)されるサバイバルレース。
「最後まで生き残った選手が勝者」となる、シンプルでわかりやすい種目です。
最後まで走る抜く持久力、除外されないために前に出るスピード、そして集団の中での位置取りも重要となります。
集団の中で身動きが取れず有力選手が早々に除外されたり、残り2人になってからはスプリントのような1対1の駆け引きが見られることも。
お目当ての選手がどの位置にいるのかに注目して見ると、よりハラハラする展開が楽しめます。
スクラッチ
男女ともに10kmを走り、その順位を競う種目。
「トラックで行われるロードレース」とも言われており、注目はフィニッシュが近づくにつれて激しさを増すポジション争いと、ラストのゴールスプリント。
集団の中にいれば体力を温存できるが、最後は誰よりも先にフィニッシュしなければ勝てない。
誰が逃げる?誰がそれを追い抜ける?最後のダッシュ勝負にかける?
選手たちの駆け引き、思惑を想像しながら見ると、よりお楽しみいただけます。
ポイントレース
男子は40km、女子は25kmで実施され、最終的に「ポイント」を最も多く獲得した選手が勝利となる種目。
ポイントは、10周ごとのスプリント周回で1着に5ポイント、2着に3ポイント、3着に2ポイント、4着に1ポイントが与えられます。最終スプリントはポイントが2倍。また、1周追い抜き(ラップ)が成功すれば20ポイントを獲得。
あえて「あと少しでラップできる位置」をキープして1位の5ポイントをもらう、という作戦もあるなど、戦術性の高さと、ポイント獲得をめぐる駆け引き、スピード感あふれるスプリント勝負の面白さが凝縮された種目です。
オムニアム
「全部」を意味するラテン語が語源。1日に4種目(スクラッチ→テンポレース→エリミネーション→ポイントレース)を行い、総合点で順位が決まります。
※テンポレースは、毎周回ごとにトップの選手に1ポイントが与えられる種目。1周追い抜きで20ポイントを獲得できる「ラップ」もあります。
その名にふさわしく、持久力・スプリント力・戦術など、トラック中長距離種目における「総合力」が求められる。刻一刻と変わる暫定順位、ライバルとのポイント差、勝つための駆け引き。観戦するときはレースはもちろん、会場の電光掲示板を見て各種情報をチェックしながらがおすすめです。