2025年4月19日に開幕した『香港インターナショナルトラックカップ I/II』。
初日を終え、4月20日からは『香港インターナショナルトラックカップ II』がスタート。強豪ひしめくレースで水谷彩奈が銀メダルを獲得した。女子スクラッチの模様をレポートする。

女子スクラッチ ~最後の2周勝負~

40周・10kmで競われ、最初にゴールラインに到達した選手が勝利となるスクラッチ種目。

日本からは前日のオムニアムを制した梶原悠未、アジア選手権銅メダルの水谷彩奈、そして岡本美咲の3人が出場。前日のオムニアムで梶原と熱戦を繰り広げたハンナ・ツェラク(個人中立選手)、リー・ジーウィン(香港)など全18人がエントリーした。

水谷が好機に仕掛ける 最後は…

レースは大きな仕掛けが無いままゆっくりと進む。

残り2周となり隊列が一気に伸びていくと、動き出したのは水谷。集団の4番手から前へと踏み出していく。

最終周回に入る前に2番手にいたソフィー・エドワーズ(CBW)が飛び出すと、最終周回では内にエドワーズ、外に水谷となり先頭争いのデッドヒートとなった。

最後まで粘る両者はほぼ同時にフィニッシュラインを駆け抜けたが、結果は僅差でエドワーズが先着。

水谷は2着、3着にリウ・ダーシアン(YUN)、梶原は8着、岡本は12着。

順位 選手名 所属
1位 ソフィー・エドワーズ Sophie Edwards CBW
2位 水谷彩奈 日本
3位 リウ・ダーシアン LIU De Xiang YUN
8位 梶原悠未 日本
12位 岡本美咲 日本

最終結果PDF

水谷彩奈 インタビュー

Q:レースを終えての感想を聞かせてください。

まさかスクラッチで表彰台に登れると思っていなかったので嬉しいです。ただ、ラスト1.5周のスプリントで1位に届かなかったので、悔しい気持ちも大きいです。

Q:前日のオムニアムでも対戦した、強力なメンバーの中での銅メダル獲得です。

今日は朝起きた時から、「いけるぞ」という感じがしていました。会場の雰囲気を含めてレース自体も楽しめたことも、結果につながったのかもしれないです。

Q:レースを振り返って、うまくいったポイントはどこだったでしょうか?

位置取りが課題だなと感じていたなか、残り2周でアタックがかかった時にうまく反応して、最終局面のタイミングで前にいられたところが良かったと思います。

最後のスプリントになる前に集団から千切れてしまうことも多いので、ベースの部分の力をもっとつけていきたいです。