2025年4月19日に開幕した『香港インターナショナルトラックカップ I/II』。
大会初日に行われた女子ケイリンでは世界一のスピードを持つユアン・リインを相手に仲澤春香が銅メダルを獲得。レースの模様をレポートする。

女子ケイリン

今大会は1回戦⇒(敗者復活戦)⇒決勝という勝ち上がり。1回戦(2組)の上位3人が決勝へと進む。
なお、「I」「II」の2大会を連続して開催するため、4月20日(日)にも女子ケイリンが実施される。

日本からはチームスプリントと同じく酒井亜樹、仲澤春香、小原乃亜が出場した。

1回戦

女子ケイリン1回戦→決勝の2本勝負。1回戦は3着までが決勝へ。

仲澤春香と酒井亜樹が1組で同組となった。残り2周で仲澤が上がっていくとAIN(個人中立選手)のヤナ・ブルラコヴァが前に出ていく。

ブルラコヴァと仲澤の2人が抜け出し、仲澤は2着で決勝進出。酒井は最後まで前に出れずに7-12位決定戦回りとなった。

小原乃亜は第2組。
残り2周、集団の中段で囲まれてしまうが、最終的には集団から抜け出して2着。決勝進出を決めた。

決勝 果敢に攻める仲澤 小原は最後に追い込むがメダルに届かず

迎えた決勝戦。
先頭は小原。2番手にバルバラ・バシャコワ(個人中立選手)、3番手イェン・チョーユ(香港)、4番手に200mタイムトライアル世界記録を持つユアン・リイン(JIL)、5番目にヤナ・ブルラコヴァ(個人中立選手)、最後尾が仲澤となってレースが進む。

隊列に動きがあったのは、ペーサーが退避する残り3周前。最後尾から仲澤が動き出すと4番手へと位置を上げる。

仲澤が4番手に収まると、イェン・チョーユ(香港)が先頭へと位置を上げていく。
小原は動かず3番手まで位置を落としていくと、残り2周手前で再度動いたのは仲澤。

一気にダッシュして先頭に出ると、先行逃げ切りの体制に入る。

残り1周となるところで仲澤が先行していくが、後方から世界一のスピードを誇るユアン・リインが駆け上がってきてしまう。

他の選手たちを一気に抜いたユアン・リインは、最終周回で大差をつけて先着。

その動きを追って2着になったのはヤナ・ブルラコヴァ。表彰台の最後のスポットは逃げていた仲澤と後ろから追い込む小原の争いとなったが、僅差で仲澤が3着。銅メダルを獲得した。小原は4着。

7-12位決定戦 力の違いを見せた酒井

酒井のレースは残り1周半から一気に加速した酒井が後続を千切って1着。最終順位を7位とした。

女子ケイリン 最終結果

順位 選手名 所属
1位 ユアン・リイン Yuan Liying 苑丽颖 JIL
2位 ヤナ・ブルラコヴァ Yana Burlakova 個人中立選手
3位 仲澤春香 日本
4位 小原乃亜 日本
7位 酒井亜樹 日本

決勝結果PDF

仲澤春香インタビュー

1/2 Page