2025年3月14日よりトルコ・コンヤにて開催された『2025ネーションズカップ』。この大会の2日目に行われた男子オムニアムで、日本の窪木一茂が銅メダルを獲得した。

窪木一茂 急遽出場&熱闘の末に銅メダル 男子オムニアム/2025ネーションズカップ トルコ・コンヤ

このレースで窪木を抑えて銀メダルを獲得したアメリカのアシュリン・バリー選手は、なんと17歳。今後の成長が気になるバリーのプロフィールをチェックしよう。

アシュリン・バリー(Ashlin Barry)

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2007年9月25日生まれ、2025年4月時点で17歳。

両親ともに元プロサイクリストであり、父マイケル・バリーはカナダ代表としてオリンピックに3度出場、母デデ・バリーはアメリカ代表として1度オリンピックに出場し、個人タイムトライアルで銀メダルを獲得している。アシュリン自身はスペイン生まれカナダ育ちだが、母方の国籍であるアメリカ代表チームに所属しているようだ。アメリカ自転車競技連盟のプロフィールページでは、アメリカ ウィスコンシン州ミルウォーキーをホームタウンとしている。

 

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機材や練習環境など、周囲の理解がなければ始めにくいスポーツである自転車競技において、両親が元プロ選手であるアシュリン・バリーは恵まれた環境でキャリアをスタートしたと言えるだろう。

2024年5月、ジュニア1年目としてアメリカのロードレース国内選手権に出場すると、ロードレースと個人タイムトライアルで優勝。9月に行われた世界選手権ではロードレースで5位になるなどの成績を収め、同年12月にはチーム・ヴィスマ・リースアバイクと提携するジュニアチームJEGG Skil DJRに加入することが発表された。

参考:USA Cycling
Ashlin Barry commits to long-term project with Team Visma | Lease a Bike

初出場で2つのメダルを獲得

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クレイグ・グリフィン(アメリカチーム・テクニカルディレクター)

ロードレースのフィールドで「注目の若手」となってきたバリーだが、2025年3月、自転車トラック競技の国際大会『2025ネーションズカップ』に出場。

日本チームの元中長距離ヘッドコーチであるクレイグ・グリフィン氏(現在はアメリカチームのテクニカルディレクター)によると「まだジュニアカテゴリー扱いの選手ではあるものの、今回はエリートに挑戦させてみた」とのことで、チーム内からの期待が伺われる。

エリートカテゴリー初出場ながら、冒頭で触れたようにオムニアムで銀メダルを獲得。なお大会初日のチームパシュートでも銀メダル獲得に貢献しているため、いきなり2つの銀メダルを獲得したことになる。

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注目の若手、アシュリン・バリー

若干17歳ながら目を見張る活躍を繰り広げているアシュリン・バリー。2028年のロサンゼルスオリンピックは20歳で迎えることとなり、これから力をつけた先の自国開催オリンピックでどのような走りを見せるのか、今から大変楽しみな選手である。

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なおPro Cycling Statsによると、バリーの身長は192cmとなっている。

「17歳ってまだ成長期終わってないのでは……?さらに伸びるの……?」そんなところも、こっそり注目しておきたい。

『2025ネーションズカップ(トルコ・コンヤ)』メダリスト一覧