2024年のアジア選手権で行なった“ドリアンチャレンジ”にて発掘された、池田瑞紀のエンターテイナーとしての才能。
そのリアクションに衝撃を受けたMore CADENCEは、勢いそのままに1kmTTの解説を依頼。
“絶叫解説”という新ジャンルを開拓した。
あれから1年。
もちろん今年の『アジア選手権』でも、1kmTTの解説に池田瑞紀解説員をお招きした。
既報のとおり、今年のこの種目では市田龍生都が見事金メダルを獲得。
今年はどのような解説が繰り広げられたのか。ぜひご覧いただきたい。
2年目の進化……?

Q:池田瑞紀解説員、今年もよろしくお願いします。去年、初めて解説してみていかがでしたか?
難しかったですね。中石くんはポーカーフェイスなので。
Q:今年出場するのは、市田龍生都選手です。
本人に話を聞いたら、走るのがめっちゃ楽しみって言ってました。大好物は1kmTTらしいです。
Q:2回目ともなると事前情報を仕入れてきている。さすがです。
いやもう解説なんてできるあれじゃないから別にあれなんですけど……。
Mizuki’s Point①「眉毛がニョキってなってますね」
Q:市田選手は無事に予選を通過し、まもなく決勝の出走順。注目ポイントは、出走直前の市田選手の顔です。

えっ…すごい……。眉毛がニョキってなってますね。ヒュってなってます。
やっぱり1kmTTは、あんな顔してないと走れないんですね。

Q:市田選手の次に走る中国のリュウ・シ選手の顔と比べてみてください。
あ、こっちの選手は普通だ。
市田さん、自分の世界に入ってますね。
Q:市田選手の気合いの入り具合はいかがですか?
入ったり抜けたりしてる感じがします。
というか、1kmはメディアのカメラマンの数が多いですね。4台ものカメラに囲まれてます。
Q:こういう時、メディアの存在は気にならないんでしょうか?
気になりますけど、もうここまできたら気にしていられないです。市田さんも集中できていると思います。

Q:池田解説員はここまでの顔にはならないですよね。
ならないです。
市田さんは……猛獣ですね。人間じゃないみたいです。びっくりした。
Mizuki’s Point②「カチッとしてからやる」
Q:さぁ、いよいよ出番。バンクに上がって行きました。
あのスタイル初めて見ましたね。
シューズカバーをつけないで上がって、カチッとしてからやるのか。
※「カチッ」とは、シューズをペダルにはめる時の音のこと
Q:細かいところを見ていますね。発走機について、発走までのカウントが減っていくときはどんな心境なのでしょうか?
私はギリギリまでリラックスするパティーンですね。
いよいよスタート
Q:スタートしました。
ちょっと気合いが入りすぎて前輪が上がってましたね!あれはどうなんでしょうか!?

Q:まずは1周、18.877秒!
めっちゃ楽しんでそう!きっとこの苦しみを楽しんでいるはずです。
Q:トップタイムを0.3秒更新して最終周です!
ラスト!!いけ!!1分切れ!!あぁぁぁー!
(結果は暫定1位ながら、わずかに1分切りには届かず1分00秒057)
1分切れなかったですね……ていうか、どこがフィニッシュラインですか?

Q:バンクの中心、真ん中のラインです(笑)。まもなく選手が戻ってくるので、その時の心境の解説もお願いします。
恐ろしいことを……暑くなってきました(笑)
ぶっ倒れるパティーンではないパティーン
Q:市田選手、戻ってきましたね。
わ、あ、あ〜、意外と冷静ですか?ちょっとよくわからないですね。

Q:実況お願いします。
もうもうもう、ちょっと、あの、動きませんっていう(超早口)
Q:実況をお願いします。
ぶっ倒れるパティーンではないパティーンですか?
「き、つ、いけど……動くよ?」みたいな。
中石くんとは全然違いますね。中石くんはいったそうな顔してぶっ倒れてましたが……あ、ピットに戻っていっちゃった。

Q:キツさに耐性があるほうがかっこいいですか?
そうですね……いや、どっちでも良いです(笑)。
なんかシュールでしたね(笑)

Q:市田選手の表情からは、キツさは見えなかったですか?
見えないですね。「ミスっちゃったな」っていう顔に見えますが、元からああいう顔ですし。
おぉぉっ!?
Q:市田選手が暫定1位、最後の走者がスタートしました。

59秒でるかも?
Q:ゴールしました!
(最終走者、リュウ・シ選手の記録は1分00秒164)
おぉぉっ!?市田さん金だ!!!

Q:痛みのなかで、優勝を喜んでいます。
嬉しいでしょうね。でも、自分の力を出し切れていたら、どんな順位でも嬉しいと思います。
市田さん的にどう感じているかですよね。やり切った、なら良いんですけれど。

Q:さすがの解説です。
これ、なんの解説にもなってないですよー!
Q:このまま市田選手にインタビューしてもらえますか?
イヤですよ!!!絶対無理です!!!!
(強引に連れて行く)
え、本当にやるんですか?ちょっと一回休憩させてください。