マレーシア・ニライにて2月21日に幕を開けた『アジア選手権トラック2025』。
大会最終日、7日目(2月27日)には女子個人パシュートが実施され、垣田真穂が日本&アジア新を樹立し、今大会3冠となる金メダルを獲得した。

女子個人パシュート

4kmを走ってタイムを競う個人パシュート。途中で相手を追い抜けば勝ちとなるため、「個人追い抜き」とも呼ばれる。2024年までは女子は「3km」として実施されていたが、2025年から男女ともに4kmに統一。

新種目として各地で、“新記録”が生まれ続けている。今回も予選の1位はアジア新、そして日本人選手にとっては自動的に日本新が生まれる形となる。

またまた「女子1kmTT」「4km個人パシュート」世界新が更新!/2025UECヨーロッパ選手権トラック

レースは予選を走り、1位と2位が決勝、3位と4位が3位決定戦へと回る2本制。
日本からは、3km個人パシュートの日本記録保持者である垣田真穂をはじめ全7人が出場した。

エントリーリスト

日本&アジア新記録

ホームとバックに分かれて出走する予選。
垣田はホーム側、対する相手はスウェスティ・シン(インド)がバック側からスタートする。

快速を見せてスタートした垣田は1km、2km、3kmと暫定トップのタイムを更新していく。

3km辺りでシンを追い越してのフィニッシュタイムは4分44秒277。このタイムは予選トップとなり、日本記録、そしてアジア記録として刻まれた。2位はシン・ジェウン(韓国)で垣田とのタイム差は10秒以上。決勝は、垣田vsシン・ジェウンのカードで金メダルが争われることとなった。

更新なるか、日本&アジア新記録

ホームに垣田、バックにシン・ジェウンとなった決勝。

前半から飛ばしていく垣田は予選より1秒ほど速いタイムで1kmを通過していく。2kmを通過した直後にシン・ジェウンを追い抜くが、そのままレースは続行。記録の更新に向けてペダルを踏みこんでいく。

3km通過でも予選のタイムを上回る好走を見せた垣田。最後はややペースが落ちたものの、4分41秒436でフィニッシュ。

自身が予選で記録した4分44秒277の日本&アジア新を3秒ほど更新し、この日2度目となる日本&アジアの目標となるタイムを刻んだ。対戦相手のシン・ジェウンは追い抜かれたためフィニッシュタイムは無しで銀メダルを獲得。

3位決定戦は地元マレーシアのヨン・ゼンイーがリャン・ウィンイー(香港)との対決を制して銅メダルを獲得している。

順位 選手名 所属 決勝タイム
1位 垣田真穂 日本 4:41.436
※アジア新
2位 スウェスティ・シン Singh Swasti インド OVL
3位 ヨン・ゼンイー Yeong Zhen Yi マレーシア 5:01.804

※OVL…Overlapped

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