2月21日(金)より、マレーシア・ニライで開幕した『アジア選手権トラック2025』。
初日に実施された女子チームスプリントでは、2年ぶりに出場となった日本チームが銅メダルを獲得。この種目でアジアの頂点に立ったのは中国。
レースの模様をお伝えする。
女子チームスプリント
女子チームスプリントには、アジア各国から7チームが出場。この種目に2年ぶりの出場となった日本チームは第3走が変更となって、1走:酒井亜樹、2走:佐藤水菜、3走:仲澤春香という新布陣で臨んだ。仲澤は初のアジア選手権となる。
実績無しからいきなり2位で予選を通過
予選のレースは去年にポイント獲得の実績が無かった日本が第1組で出走。
酒井が19秒667で佐藤に代わると33秒740で仲澤へ。仲澤のフィニッシュタイムは49秒006。
その後はトップタイムを維持していたものの、中国チームに47秒400でトップタイムを更新されて予選2位での1回戦進出を決めた。しかしながら予選3位となったマレーシアはコンマ1秒以内の僅差でタイムが肉薄。1回戦でマレーシアと日本のどちらがより速く走れるのか、その結果次第でメダルの色が変わる可能性がある結果となった。
決勝進出は…僅差の勝負
対戦方式となった1回戦は、相手に勝ち、尚且つ全体の1番目と2番目のタイムの国が決勝進出となる。日本は全4組の3組目に出走、対戦国はインドとなった。
インドとのタイム差は大きく、日本の勝利が予想されたレース。しかし焦点はフィニッシュタイムとなる。決勝進出にはマレーシアのタイムを上回る必要のある1回戦。
レースがスタートし、酒井は1回戦よりスピードを上げて19秒570、佐藤もコンマ1秒ほど予選からスピードを上げて仲澤へと代わる。仲澤のフィニッシュタイムは48秒491。
チーム全体として予選からコンマ5秒ほど上げる好走を見せた。
しかし、全体のタイムだと日本はマレーシアを上回ることができずに1回戦では3位の結果(日本48秒491、マレーシア48秒458)。僅差だったが、日本チームは銅メダル決定戦回りとなった。
まだ1回目の公式戦 仲澤⇔佐藤のコンバート試走
銅メダル争いの対戦チームは韓国(予選&1回戦:4位)。日本チームは佐藤と仲澤の順番を変えて、酒井→仲澤→佐藤の隊列でメダル獲得を狙う。
レースは酒井、仲澤と走ってリードするが僅差の展開の中、最終走者の佐藤が韓国の最終走者を一気に突き放す走りを見せて大差の勝利。
フィニッシュタイムは日本が48秒344、韓国が49秒208。
新生女子チームスプリントチームを勝利に導く大黒柱の活躍を見せて、日本チームが銅メダル獲得を果たした。
最終リザルト
順位 | 所属 | 選手名 | 決勝タイム | |
1位 | 中国 | バオ・シャンジュー グオ・ユーファン ルオ・シューヤン |
Bao Shanju 鲍珊菊 Guo Yufang 郭裕芳 Luo Shuyan |
46.990 |
2位 | マレーシア | アニス アミラ・ロシディ ニューラル・モフダスリ ヌール アリッサ・モハメド ファリード |
Anis Amira Rosidi Nurul Izzah Izzati Mohd Asri Mohd Farid Nur Alyssa |
49.132 |
3位 | 日本 | 酒井亜樹 佐藤水菜 仲澤春香 |
48.344 |