10月16日よりデンマーク・バレラップにて開幕した『2024世界選手権トラック』。
大会4日目に行われた男子オムニアムの模様をお届けする。
男子オムニアム
スクラッチ、テンポレース、エリミネーション、ポイントレースの4種目で総合成績を競うオムニアム。
2023年グラスゴーの世界選手権大会で銅メダルを獲得した今村駿介をはじめ、今大会2つのメダルを獲得している開催国デンマークのトビアス・ハンセンら24人が出場した。
スクラッチ 今村が逃げに乗り3着
10km、トラック40周で競われるスクラッチ。最も速く走り切った選手の勝ちとなる。
レースは中盤に抜け出した今村を含める強豪選手たちが1周追い抜きを成功させ、その中で先着を争うことになった。
最後に1着となったのはヤネ・ドレンボス(オランダ)、続いてシモーネ・コンソーニ(イタリア)、3着に今村という結果となった。
テンポレース
トラック40周、毎周回の先頭が1ポイントを獲得していき、獲得ポイント数を競う。メイン集団を1周追い抜きすると+20ポイントを獲得することも可能なテンポレース。
このレースでは今村は前に出ることができずに獲得ポイントは「0」。最後のフィニッシュ順で順位を18位として、2種目目で大きく後退する結果となってしまった。
エリミネーション
2周に1回、最後尾の選手が除外されていくエリミネーション。
やや後方でのスタートとなった今村、残り11人までは耐えたものの、最後は内側に詰まって除外され、この種目での巻き返しは成らずに11位で終えた。1位はイーサン・ハイター(イギリス)、2位はルイ・オリベイラ(ポルトガル)、3位はシモーネ・コンソーニ(イタリア)。
ポイントレース
今村が猛チャージ 優勝争いで驚異のジャンプアップ
レースは100周、合計10回設定されたポイント周回で得たポイント(1着:5P、2着:3P、3着:2P、4着:1P)が、これまでの積算ポイントに加算されていき最終的なポイント数で順位を競う。メイン集団を1周追い抜いた場合(略称:ラップ)には特別に+20ポイントが与えられる。
暫定13位、54ポイントで最終種目のポイントレースを迎えた今村。マークにあわずに2回のラップを成功させて+40ポイント、加えて道中に4ポイントを獲得。最終的に98ポイントとなったが、2023大会の時のようにメダル獲得には届かず。今大会は最終成績を11位として終えた。
優勝はリンジー・ド ヴィルダー(ベルギー)。この種目の開始時には84ポイントで暫定5位。トップとはおよそ50ポイント離されていたが、100周回の中で3回のラップに加えてポイント周回での加算を得て、レース終了までに驚異の”66”ポイントを加算。
最後の種目で大きく順位をジャンプアップさせて自身初となる世界一の証「アルカンシェル」を獲得した。
2位はシモーネ・コンソーニ、3位にヤネ・ドレンボスという最終結果となった。
選手名 | チーム | ポイント | ||
1位 | リンジー・ド ヴィルダー | de VYLDER Lindsay | ベルギー | 150 |
2位 | シモーネ・コンソーニ | CONSONNI Simone | イタリア | 138 |
3位 | ヤネ・ドレンボス | DORENBOS Yanne | オランダ | 128 |
11位 | 今村駿介 | 日本 | 98 |