デンマーク・バレラップを舞台に熱い戦いが展開されている『2024世界選手権トラック』。
大会初日に1回戦までを実施し、銅メダル決定戦へと進出した男子チームパシュート。結果はあと一歩届かずに4位となった。メダル獲得を懸けたレースのレポートをお伝えする。

男子チームパシュート

初日(10月16日)に予選と1回戦を走り、銅メダル決定戦に出場した日本はドイツと対戦。
決勝はイギリスとデンマークという顔合わせとなった。

【チームパシュート(団体追抜き)】これでわかる!トラック競技初心者のためのルール解説・動画

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3位決定戦 苦しい展開の末……

前日の1回戦同様に第1走に松田祥位、続いて今村駿介、兒島直樹、窪木一茂で銅メダル決定戦へと臨む日本チーム。対するドイツは今大会の1回戦で0.05秒ほど日本より速いタイムを記録している。ほぼ互角の実力を持つチームによるメダル決定戦となった。

4km、トラック16周で実施されるこのレース。スタートカウントがゼロになり、両チーム一斉にペダルを踏みこむ。
日本チームは松田がレース序盤でスピードを作っていく。1km通過時は0.2秒ほどドイツが先行する形となった。

レースの折り返しとなる2km地点。ドイツが変わらず先行して通過すると、日本とのタイム差は0.8秒ほどとなり、差を広げられてしまう苦しい展開。
ここで第1走を務めた松田が隊列から離脱し、残りは今村、兒島、窪木の3人となる。

その後も、周回を重ねる毎にタイム差を徐々に広げられていく。3km通過時にはドイツとの差はおよそ2秒まで開いてしまった。

最後の1kmでもフィニッシュラインを目指して走る日本チームだったが、残り2周で今村と兒島が接触して兒島が落車してしまうアクシデントが発生。
この落車により日本チームはレースを走り切ることができず、ドイツが先着。日本の最終リザルトは途中棄権(DNF)で4位となった。

優勝は開催国デンマーク 会場は割れんばかりの歓声に

決勝戦は開催国デンマークとイギリスのカード。

レースはほぼ互角の戦いの中、折り返しの2kmまではイギリスが若干のリードを保ち、そして開催国が逆転していくというドラマを展開した。

時が経つに連れて高まる優勝への期待、ギリギリのタイム差で追い上げていくデンマークチームを前に、満員だった会場は壊れてしまうかと思うほどの歓声で自国チームを応援。

結果としてデンマークが0.3秒差の僅差で先着し、世界チャンピオンの座を得ることに成功した。

チーム 選手名 タイム
1位 デンマーク トビアス・ハンセン
カールフレデリック・ビーボルト
ニクラス・ラースン
フレデリック・マドセン
ラスムス・ペダーセン
HANSEN Tobias Aagaard
BEVORT Carl-Frederik
LARSEN Niklas
MADSEN Frederik Rodenberg
PEDERSEN Rasmus
3:45.642
2位 イギリス イーサン・ハイター
ジョシュ・カールトン
チャーリー・タンフィールド
オリバー・ウッド
リース・ブリットン
HAYTER Ethan Edward
CHARLTON Josh
TANFIELD Charlie
WOOD Oliver
BRITTON Rhys
3:45.963
3位 ドイツ ティム トーン・トウデンベルグ
ベンヤミン・ボス
ベン・ジョーカム
ブルーノ・ケスラー
フェリックス・グロス
TEUTENBERG Tim Torn
BOOS Benjamin
JOCHUM Ben Felix
KESSLER Bruno
GROSS Felix
3:52.707
4位 日本 今村駿介
兒島直樹
窪木一茂
松田祥位
河野翔輝
DNF

最終結果PDF

選手インタビュー

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