10月16日から20日にかけてデンマークで開催される『2024世界選手権トラック』。年に1度、トラック競技の「世界No.1」を決定する大会だ。
パリでの決戦から約2ヶ月半が経ち、『ロサンゼルス2028オリンピック』に向けた新たな4年間のスタートが告げられる。
本記事ではUCI公式サイトより公開されたエントリーリストを基に、本大会「中長距離種目」の注目選手を紹介していく。
短距離 実施種目
個人パシュート、スクラッチ、ポイントレース、エリミネーション、オムニアム
マディソン、チームパシュート
男子 注目選手
ユリ・レイタオ(ポルトガル)
オムニアムの現世界王者であり、『パリ2024オリンピック』でも同種目の銀メダルを獲得したユリ・レイタオ。2023年以降のオリンピック選考大会から好成績を積み上げている選手だ。
1998年生まれで十分にロサンゼルスを目指せる年齢であるレイタオが、ディフェンディングチャンピオンとしてどんな走りを見せるのか要注目だ。
ポルトガルからは、レイタオとともにマディソンで金メダルを獲得したルイ・オリベイラらもエントリーしている。
エリア・ビビアーニ(イタリア)
UCIワールドチーム「INEOS Grenadiers」に所属しロードでも活躍するイタリアのベテラン選手(35歳)。
『パリ2024オリンピック』ではオムニアム9位、マディソンで銀メダルを獲得。2023年の世界選手権でもエリミネーションで3位に入るなど、長きにわたりイタリアチームを牽引してきたビビアーニ。
さらなるメダルを獲得できるか期待がかかる。
イタリアからはビビアーニとマディソン銀メダルを獲得したシモーネ・コンソーニをはじめ、チームパシュートで銅メダルに輝いたフィリポ・ガンナ擁するTTスペシャリストらも出場予定だ。
ファビオ・ファンデンボッシェ(ベルギー)
マチュー・ファンデルプールも所属するUCIワールドチーム「Alpecin-DECEUNINCK」に所属しロードでも活躍する選手(24歳)。
『2023世界選手権トラック』ではポイントレースで銅メダルを獲得しており、『パリ2024オリンピック』ではオムニアムで銅メダルに輝いた。
世界トップレベルで二足の草鞋を履くファンデンボッシェ。悲願のアルカンシェルを目指す。
ニクラス・ラースン、ミカエル・モルコフ(デンマーク)
『パリ2024オリンピック』のマディソンで銅メダルを獲得したデンマークコンビが『2024世界選手権トラック』にもエントリー。
特にパリで自身3枚目のメダルを獲得した39歳のミカエル・モルコフは、今回の世界選手権をもっての現役引退を発表している。マディソンスペシャリストとしてデンマークを牽引してきたモルコフのラストラン。有終の美を飾ることができるか要注目だ。
本大会出場を見送ったパリ五輪メダリスト
選手名 | 国 | パリ五輪メダル獲得種目 |
ベンジャミン・トマ | フランス | オムニアム優勝 |