『2024世界選手権トラック』男子・中長距離注目選手

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女子 注目選手

ジェニファー・バレンテ(アメリカ)

世界選手権・オリンピック両大会でオムニアム2連覇を達成した女王。

『パリ2024オリンピック』のオムニアムでは「スクラッチ1位・テンポレース2位・エリミネーション1位」と、最初の3種目で圧倒的な力を見せつけた。オムニアム3連覇の偉業達成を目指す。

アメリカからはバレンテらとともに出場したチームパシュートに加え、ロード個人タイムトライアルでも金メダルを獲得したクロエ・ダイガートが出場予定だ。

ロッテ・コペツキー(ベルギー)

ジェニファー・バレンテとともに中長距離女王の呼び声高いロッテ・コペツキー。

2023年ではポイントレース、エリミネーション、ロードレースのアルカンシェルを獲得し、ロード/トラックの女王に君臨。『パリ2024オリンピック』ではロードレース銅メダルを獲得したものの、トラック競技での表彰台は逃している。

しかしパリ後に実施された『2024世界選手権ロード』ロードレースでは2連覇を達成しており、10月5日に開催されたばかりの『2024世界選手権グラベル』では2位に輝く好調ぶり。

ロード・グラベル・トラックと様々な自転車競技で世界を牽引するコペツキーの走りに要注目だ。

アリー・ウォラストン(ニュージーランド)

2022年以降から徐々に大舞台での結果を残し、目覚ましい成長を見せている若手選手(23歳)。

2024年のネーションズカップでは、ジェニファー・バレンテらを相手に強力なスプリント力を見せつけ勝利するレースも披露。自身初出場となった『パリ2024オリンピック』ではオムニアム銅メダル、チームパシュート銀メダルを獲得した。

(左から)ケイティ・アーチボルド、アリー・ウォラストン、ジェニファー・バレンテ

しかし世界選手権の個人種目ではまだメダル獲得経験のないウォラストン。期待のルーキーから、女王へと一気に駆け上がることができるか。”オールブラックス”のジャージに身を包み、虹色のアルカンシェル獲得を目指す。

ニュージーランドからはウォラストンらとともにチームパシュート銀メダルに貢献したブライオニー・ボサがエントリーしている。

【女子中長距離の新スター】アリー・ウォラストン(ニュージーランド)の強さとは?

その他の女子注目国

イギリス

(左)エリナー・バーカー(右)ケイティ・アーチボルド

『パリ2024オリンピック』でマディソン銀メダル、チームパシュート銅メダルを獲得したメンバーが出場予定。
その他、パリ直前に怪我を負い欠場となってしまったケイティ・アーチボルドもエントリーリストに名を連ねている。

【パリ直前の怪我】五輪金&世界選金のケイティ・アーチボルド(イギリス)がパリ五輪出場困難か

イタリア

キアラ・コンソーニ

『パリ2024オリンピック』マディソン金メダルを獲得したキアラ・コンソーニ、ヴィットーリア・グアッツィーニに加え、レティシア・パテルノステルなど過去の世界選手権でアルカンシェルを獲得しているメンバーもエントリー。個人・チーム両種目に注目だ。

オランダ

オランダ(左)マリット・ライマーカス(右)リサ・ファンベル

『パリ2024オリンピック』マディソン銅メダルコンビの1人、リサ・ファンベルが出場予定。

ともにメダルを獲得したマイケ・ファンデルドゥインは出場を見送っているが、ファンベルは2024年のネーションズカップでも異なるパートナーとマディソンで表彰台に登っている。

本出場を見送ったパリ五輪メダリスト

選手名 パリ五輪メダル獲得種目
ダリア・ピクリク ポーランド オムニアム2位
マイケ・ファンデルドゥイン オランダ マディソン3位
リリー・ウィリアムズ アメリカ チームパシュート優勝
クリステン・フォークナー アメリカ チームパシュート優勝
エミリー・シャーマン ニュージーランド チームパシュート2位
ニコール・シールズ ニュージーランド チームパシュート2位

ともに進化する中長距離

男女共に、2023年以降から結果を残してきた選手がパリでも活躍した中長距離。『2024世界選手権トラック』にも多くのパリ五輪メダリストが出場予定だ。

パリ五輪の選考大会でもメダルを獲得し、成長してきた日本チーム。しかし世界も共に進化している。

パリからわすが3ヶ月弱となる開催だが、オリンピックでの経験を活かし、誰がさらなる進化を見せるのか。ライバル達の走りにも注目しつつ、ご観戦いただきたい。

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