候補生が日本CSCサーキットコースを激走!

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個人優勝は“金帽”をわずかに逃した2人

スタートから約2時間。先に最終周に入ったのは女子。
終盤でじわじわと差を広げたのは、『2019アジア選手権 ジュニア女子ロードレース』で銀メダル獲得という経歴を持つ岩元杏奈候補生。
見事1位でフィニッシュを迎えた。北津留千羽候補生、成海綾香候補生が続いた。

男子は序盤から中盤にかけて岩辺陸候補生が仕掛けリードするが、終盤に安達光伸候補生がアタック。
第2回記録会の3000mTTで全体1位を獲得した持久力を武器に、一気に振り切って1位でフィニッシュ。2位に生野優翔候補生、3位に馬越裕之候補生と続いた。

個人で1位を獲得したのは、奇しくも第2回記録会でわずかにゴールデンキャップに届かなかった(安達候補生は400mで0.04秒、岩元候補生は200mで0.11秒基準に届かず)2人。悔しさを力に変えての優勝となった。

なおこの大会は、最終周に入るタイミングで足切りが行なわれるルール。
完走できないと個人の得点が減り、メンバーの平均点によって出される順位に直結する。
上位入賞、そして感想を目指し、最後の最後まで力を振り絞りペダルを回し続ける。

レースを終えると各々待機場所へ戻っていくこととなるのだが、力を出し切り、満身創痍状態の候補生たち。
そりゃそうよ。山道を40km以上走っているんだもの。

持久力に秀でた候補生の「見応えあるレース」

レースを終えて、晴れやかな表情で迎えた表彰式では、チームでの総合成績が発表。
男子の優勝は、入所前ロードレース選手としてキャリアを築いてきた中田拓也候補生率いるBグループ。女子の優勝は個人で2位、3位に入賞したBチームに決定。

講評では、行動訓練同様、グループとして全力を出し切ることが今後の競輪選手としてもよき財産となることが伝えられたのち、「短距離に特化した訓練が多い中、持久力に秀でた候補生が活躍する見応えのあるレース」であったとメッセージが送られ、耐久訓練兼ロードレース大会は幕を閉じた。

ちなみに、個人とチームの成績上位に送られたのは“激レア”のテレホンカード。

候補生コメント

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