4日間にわたって開催されてきた『2024全日本選手権トラック』もいよいよ最終日。
タイム系種目が多く実施される最終日に、男女の個人パシュートが実施された。
男子は窪木一茂が優勝、女子では垣田真穂が日本記録を更新してこの大会5つ目の金メダルを獲得した。
個人パシュート
男子は4km、女子は3kmで実施。予選ののち、タイム上位選手が1・2位決定戦、3・4位決定戦に進出する。バンクのホームとバックに分かれ同時にスタートし、より速いタイムでフィニッシュするか、パシュート(追い抜き)して相手選手に追いつけば勝ちとなる。
日本記録 | 世界記録 | |
男子(4km) | 4分10秒521(松田祥位/2022年) | 3分59秒636(フィリポ・ガンナ/2022年) |
女子(3km) | 3分30秒486(内野艶和/2023年) | 3分16秒937(クロエ・ダイガート/2020年) |
女子個人パシュート
予選で垣田真穂、池田瑞紀、内野艶和、佐藤水菜の順で上位4人が決まり、それぞれ順位決定戦へ駒を進めた。
垣田の記録は3分31秒505。日本記録に約1秒に迫る好タイムとなった。
決勝 垣田が日本記録を更新!
3位決定戦は内野と佐藤のレース。
序盤では佐藤がリードするが、2km時点では内野が逆転。ぐんぐんと差を広げ、フィニッシュ直前で佐藤を追い抜き勝負あり。内野が銅メダルを獲得した。
決勝は垣田と池田のレース。チーム楽天Kドリームスのチームメイトでもあり、早稲田大学同士の対決。
レースは池田が先行して進んでいく。
両者共に予選よりも早いペース走っていくと、中盤にかけて垣田が逆転し2kmを過ぎていく。
垣田の2kmの通過は、予選タイムを1秒以上も上回るハイペースとなり2分20秒324。
日本記録更新に期待が高まる中、なんと垣田は終盤でさらにペースアップしていく。
フィニッシュラインを駆け抜けると、タイムは3分28秒122。3分30秒の壁を破り、日本記録を2秒以上更新する走りを披露しての優勝となった。
順位 | 名前 | チーム名 | タイム |
1 | 垣田真穂 | チーム楽天Kドリームス/早稲田大学 | 3分28秒122 ※日本新 |
2 | 池田瑞紀 | チーム楽天Kドリームス/早稲田大学 | 3分33秒115 |
3 | 内野艶和 | チーム楽天Kドリームス | 追抜勝 |
優勝:垣田真穂選手インタビュー
アジアチャンピオンジャージを着ての出場だったので、負けられないという想いで挑みました。日本記録更新も狙っていたので、実現できて嬉しいです。
Q:4日間を通じて活躍が目立ちましたね。
たくさんの応援やサポートのおかげで、このような結果につながったと思います。
本当にありがとうございました。