男子は市田龍生都(JIK)が連覇、女子は酒井亜樹(チーム楽天Kドリームス/JIK)が優勝。日本養成所に在所中の2人が1kmタイムトライアルと500mタイムトライアルを制した。
『2024全日本選手権トラック』の最終日となる9月9日、男女のTT(タイムトライアル)種目が実施された。
男子は1km、女子は500m。結果とあわせ、この種目の“キツさ”が痛いほどわかる表情の数々をお届けする。
500m / 1kmTT
男子は1kmTT、女子は500mTTで行われるタイムトライアル(タイム計測)種目。世界選手権では最初に予選が実施され、上位8選手が決勝に進出する。ただでさえキツい種目だが、それを2回走るスタミナも要求される種目。今大会は決勝のみとなった。
日本記録 | 世界記録 | |
500mTT | 34秒273(酒井亜樹/2023年) | 32秒268(ジェシカ・サラザール バレス/2016年) |
1kmTT | 59秒796(小原佑太/2022年) | 55秒433(ジェフリー・ホーフラント/2023年) |
女子500mTT 記録樹立なるか?
日本記録は34秒273。
女子500mTTには、現日本記録ホルダーの酒井亜樹(チーム楽天Kドリームス / JIK)をはじめ9人が出走。
来年からは男子と同じ1kmでの実施となるため、500mTTは全日本選手権では今大会が最後となる。
レースは3組目に出走したのはスプリントで5位となった仲澤春香(JPCA)。暫定トップとなる35秒845を記録してホットシートで他勢の結果を待つ。
次いで出走したのは小原乃亜(八戸学院大学)。35秒600でトップタイムを塗り替える。
そして最後に登場したのは酒井亜樹。
頭がほとんど動かない綺麗なフォームで好スタートを決めると、最初の半周を12秒239(-0.6770)で通過。
その後もスピードをキープし35秒220でトップタイムを記録。
自身が持つ34秒467を上回ることはできなかったが、堂々の1位となった。
酒井は2022年にBMXからトラックに転向後、自身初となる日本タイトルを獲得した。
順位 | 選手名 | チーム | タイム |
1位 | 酒井亜樹 | チーム楽天Kドリームス / JIK | 35秒220 |
2位 | 小原乃亜 | 八戸学院大学 | 35秒600 |
3位 | 仲澤春香 | JPCA | 35秒845 |
優勝:酒井亜樹選手インタビュー
BMXを走っていたときから、全日本選手権というのは特別なもの。優勝をした人しか着られないチャンピオンジャージに袖を通すことができて嬉しいです。
去年からトラック競技を始めて初の優勝ができたこともよかったですが、タイムとしては満足いくものではなかったです。
Q:目標のタイムには届きませんでした?
去年のこの大会でTTを走ったのが34秒8でした。最低でも34秒台には乗せたかったですね。嬉しいというよりは、悔しいという思いのほうが大きいです。