男子1kmTT
男子は新山響平(チームブリヂストンサイクリング)、松田祥位(同左)、窪木一茂(同左)や昨年のチャンピオン市田龍生都(JIK)ら20人が出場。
約1分間にわたって、無酸素運動でペダルを回し続けるこの種目。
肉体的な負担は想像を絶し、フィニッシュした後はこうなる。
金メダルは、
鶴見健二選手(日本大学)!
もう、、、この動画がすべてです。
選手の皆様、本当におつかれさまでした!#裏1kmTT#全日本トラック https://t.co/iO4aQJCpkW pic.twitter.com/UO1G7jgBsM
— More CADENCE (@MoreCadence) September 9, 2024
タイムだけでなく、どこまで力を出し切れるかという“自分との戦い”でもあるこの種目。
場内が沸きあがったのは中盤に出走した松田祥位のタイム。
中長距離を主軸に戦う選手ながら、1分1秒493という好タイムを記録し、暫定トップとなる。
次いで出走したのは、こちらも中長距離メインの窪木一茂(チームブリヂストンサイクリング)と、吉川敬介(日本大学)。
ともに1分01秒台を記録するが、松田のタイムにはわずかに及ばない。
繰り返すが、フィニッシュした後は(普通は)こうなる。
ラストから3番目の新山響平(チームブリヂストンサイクリング)は1分2秒261とふるわず、残すは2人。出走したのは中石湊(JPCA)。
2周通過で松田のタイムを1秒以上回る31秒947と飛ばし、会場のボルテージも上がっていく。
最後はややスピードが落ちたが、1分01秒387でフィニッシュし、暫定1位を塗り替えて最終走者、市田の結果を苦しみながら待つことになった。
会場の期待を一身に背負って最終走者となったのはディフェンディングチャンピオンの市田龍生都。
2周通過タイムは中石を上回る31秒934。3周通過もここまでで唯一の45秒台を記録する。
1分切りも見えるかという歓声が挙がる中でフィニッシュラインを通過すると、タイムは1分00秒539。
2位の中石にコンマ8秒ほどの差をつけ、見事に連覇を達成した。
順位 | 選手名 | チーム | タイム |
1位 | 市田龍生都 | JIK | 1分00秒539 |
2位 | 中石湊 | JPCA | 1分01秒387 |
3位 | 松田祥位 | チームブリヂストンサイクリング | 1分1秒493 |
優勝:市田龍生都選手インタビュー
これまでスプリント、ケイリンにも出場して脚にはきてましたが、いいタイムが出せて、2連覇という結果となって嬉しいです。
去年の自分のタイムは超えたいと思っていて、大会記録も狙えたらとは思っていました。組を重ねるごとにタイムのハードルが上がっていたので、「勝てるのか?」と不安はよぎりましたが、全力で挑みました。
Q:フィニッシュ後、タイムをみた時の心境は?
報われたという気持ちが大きかったです。
養成所で厳しいトレーニングをしていますし、今は競輪選手としてデビューするために養成所でがんばっているところです。これからもさらに成長していきたいなと思います。