伊豆ベロドロームで開催されている『2024全日本選手権トラック』の2日目、9月7日に実施された男子スクラッチ。
写真判定となった僅差の勝負をお伝えする。

スクラッチとは?

「トラックで行われるロードレース」とも言われる「最後に1着でフィニッシュした人が勝ち」のシンプルなルール。男子は15km・トラック60周で実施される。

高速レースで次々と棄権

この種目には、大会初日にチームパシュートとエリミネーションを制した橋本英也をはじめとするチームブリヂストンサイクリング勢のほか、全17人がエントリーした。

序盤から河野翔輝、今村駿介、山本哲央らが仕掛ける高速レースとなり途中棄権者(DNF)が続出。

残り30周ほどの時点で残ったのは橋本英也、岡本勝哉、今村駿介、山下虎ノ亮、兒島直樹、山本哲央のチームブリヂストンサイクリングの6人に矢萩悠也(京都産業大学)、大仲凜功(シマノレーシング)を加えた8人。

残り20周を切ったところで一旦ペースが落ちたが、残り11周で矢萩悠也がアタックし、レースは最終局面へと動き出す。

残り4周で矢萩が捕まり、前に出たのはチームブリヂストンサイクリングの5人となった(橋本、今村、山下、兒島、山本)。

勝負を決したのはわずか数cm

最終周は抜け出した橋本と兒島による2人の踏み合い。どちらも譲ることなくほぼ同時にフィニッシュすると、目では判断できないほどの僅差となった。

写真判定を待つこと数分、最終的に勝者とした名を呼ばれたのは兒島。
15kmの勝負の末、数センチを制し兒島が優勝を飾った。2位に橋本、3位は今村。

順位 選手名 所属
1位 兒島直樹 チームブリヂストンサイクリング
2位 橋本英也 チームブリヂストンサイクリング
3位 今村駿介 チームブリヂストンサイクリング

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優勝:兒島直樹選手インタビュー

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