2024年8月7日には男子・女子それぞれのチームパシュート決勝戦が実施された。日本チームはいずれも予選ラウンドで敗退しているこの種目だが、4年に1度の頂上決戦のレースの行方をお届けする。
チームパシュート
またの名を『団体追抜き』。1チーム4人で先頭を交代しながら4kmを走行し、同時にバンクの反対側でスタートする相手チームを追い抜くか、タイムで上回れば勝ちとなる。
男子決勝 20年ぶりにオーストラリアが栄冠を獲得
日本チームは短距離の中野慎詞を交えたメンバーで挑んだが、予選突破ならず。
予選では世界記録が出なかった男子チームパシュートだが、1回戦ではオーストラリアが3分40秒730の世界新記録を樹立。
決勝に進出したのはオーストラリアとイギリスとなった。
レースは序盤から激しい展開となる。イギリスがリードを奪ったと思うとオーストラリアが逆転し、更にイギリスと序盤はシーソーゲームの展開。1km地点を過ぎるとオーストラリアが僅かながらにリードを保つ形になるが、見た目では両者が同時に周回を刻んでいく。
大盛り上がりとなった会場でどちらが勝つのか分からないレースは最終周回まで続き、迎えた最終周回。互角の勝負を繰り広げていた両者だったがイギリスの選手にメカニカルトラブルが発生。最後の最後に1人が大きく遅れてしまうと、オーストラリアが先着。
オーストラリアの金メダル獲得は2004年のアテネオリンピック以来20年ぶり2回目。歓喜に沸く選手たちが表彰台のトップを飾った。
3位決定戦はデンマークとイタリアの戦い。終盤までデンマークがリードしていたが、途中で隊列が崩壊するとイタリアが逆転。銅メダルはイタリアが手にする結果となった。
最終結果
順位 | 所属 | 選手名 | タイム | |
1位 | オーストラリア | オリバー・ブレディン サミュエル・ウェルスフォード コーナー・リーヒー キーランド・オブライエン |
BLEDDYN Oliver WELSFORD Sam LEAHY Conor O’BRIEN Kelland |
3:42.067 |
2位 | イギリス | イーサン・ハイター ダニエル・ビッガム チャーリー・タンフィールド イーサン・バーノン (R)オリバー・ウッド |
HAYTER Ethan BIGHAM Daniel TANFIELD Charlie VERNON Ethan (R)WOOD Oliver |
3:44.394 |
3位 | イタリア | シモーネ・コンソーニ フィリポ・ガンナ フランチェスコ・ラモーン ジョナサン・ミラン |
CONSONNI Simone GANNA Filippo LAMON Francesco MILAN Jonathan |
3:44.197 |
10位 | 日本 | 中野慎詞 今村駿介 橋本英也 窪木一茂 |
3:53.489 |
1/2 Page